レンガで素敵なお庭づくり

庭の小道や玄関アプローチを雰囲気よく演出しませんか

レンガアプローチの完成例

このコンテンツでわかること

  • レンガを使うメリット・デメリット
  • アプローチに適したレンガの種類
  • 美しく見える敷きパターンの選び方
  • DIYでできるレンガアプローチの作り方
  • 必要な材料と工具の準備方法

こんな方におすすめ

  • 庭を洋風にイメージチェンジしたい
  • 玄関アプローチを素敵に演出したい
  • DIYでオリジナルの庭づくりに挑戦したい
  • 自然素材で温かみのある外構を作りたい
  • 長持ちする質の高い仕上がりを求めている

1章 庭にレンガを使うメリットとデメリット

玄関アプローチやテラスの敷き素材としてレンガを使うメリットは、洋風の落ち着いた景観を作ることができる質感の高さでしょう。粘土という天然素材で作られているため色や風合いがナチュラルで、庭の土や植物とよくなじみます。

レンガを使うメリット

洋風の落ち着いた景観を作ることができる質感の高さが最大の魅力。吸水性が高く、水はけがよいという機能性も優れており、表面がフラットで歩きやすく、雨や雪が降っても滑りにくい特徴があります。

レンガを使うデメリット

水はけや日当たりが悪い条件では苔が発生する可能性があります。またDIYでの施工は手間がかかり、重労働になることも。ていねいに施工しないと時間とともに沈んで凸凹になってしまうこともあります。

2章 アプローチやテラスに使用するレンガの種類

レンガの主なサイズ

レンガには国や地域によって規格があり、それぞれにサイズに違いがあります。日本で作られるレンガは日本工業規格(JIS)によって寸法が定められています。

日本のレンガサイズ一覧
名称 サイズ(mm)
基本(おなま) 210×100×60
半マス 100×100×60
ヨーカン 210×50×60
ハンペン 210×100×30

個性的なレンガ

安価で入手性がよい国産の標準的な赤レンガ以外にも、個性的で表情豊かなレンガが入手しやすくなっています。予算が許せば、好みのレンガを見つけて一味違ったアプローチづくりをしてみてはいかがでしょうか。

ベルギーレンガ

ベルギーレンガ

レンガ建築が多く、レンガ生産国としても有名なベルギーで生産されたレンガ。色や表面の仕上げが独特でデザイン性が高く、ひとつずつ表情が異なります。

ドイツレンガ

ドイツレンガ

ドイツで舗装用に生産されているレンガで、耐荷重性に優れているのが特長。アプローチやテラスはもちろん、駐車場の舗装用としても最適です。

アンティーク耐火レンガ

アンティーク耐火レンガ

もともとは陶器などの焼き物を焼成する窯を作るために製造されたもの。窯の解体時に出たレンガで、独自の焦げ跡や崩れが風合いを出しています。

焼き過ぎレンガ

焼き過ぎレンガ

一般的なレンガよりも良質な粘土を使い、より高温で焼成したレンガ。赤褐色で焼きムラがあり、耐久性や耐摩耗性が高いのが特長です。

3章 デザインいろいろレンガの敷きパターン

アプローチやテラスにレンガを敷く場合、定番の敷きパターンがあります。どれも敷きやすく、きれいに見えることからよく採用されるようになったものばかりです。DIYで独自性を出したい場合でも、これから紹介する定番のパターンをベースにアレンジをする方向でデザインすると、きれいさとオリジナリティを両立しやすいでしょう。

ランニングボンドパターン

ランニングボンド

1列ごとにレンガ半個分ずつずらす並びで、「レンガといえばコレ!」と誰もが思い浮かべるオーソドックスなパターン。初心者におすすめです。

バスケットウィーブパターン

バスケットウィーブ

2個のレンガを1組として使って縦横に組み合わせる並べ方。直線的に並べるため微調整の必要がなく、初心者が施工するのも簡単です。

ヘリンボーンパターン

ヘリンボーン

V字に並べたレンガが魚の骨の形に見える「ニシンの骨」を意味するパターン。見た目に動きがあって魅力的ですが、施工は上級者向けです。

アレンジパターン例

アレンジ例

縦1個、横1個を1組にして、センターにラインを通すように並べたもの。細いアプローチに向いた直線を強調したデザインです。

4章 レンガアプローチの作り方

レンガをしっかり固定するためにプロはモルタルを使って施工しますが、DIYでレンガアプローチを作る場合は、モルタルの代わりに砂を使った施工がおすすめ。ここではその施工方法を紹介します。

用意するもの

  • レンガ
  • 珪砂(シリカサンド)
  • 高密度防草シート
  • 防草シート押さえピン
  • ハンマー
  • 水平器
  • レンガタガネ
  • ブラシ(左官用など)
1

砂を敷く

地面を掘って平らにならす 砂を盛る 砂を盛ってならす

アプローチを作る場所を[レンガの厚み(4cm)+砂の厚み(3cm)]の深さに掘って平らにならします。地盤がゆるい場合は、砂の下に3cmの厚みで路盤材を敷いて踏み固めておきましょう。3cm程度の厚みになるように砂を盛り、スコップや板を優しくなでるように使って平らにならします。

2

レンガを敷く

エッジのヨーカンを設置 幅をそろえて配置 レンガを1個ずつ敷く ランニングボンドで敷き詰める 未加工のレンガ敷き完了

レンガ3個分の幅でアプローチを作ります。幅をそろえてエッジにするヨーカンを両サイドに置いていきます。レンガを1個ずつ敷いていき、目地を設けない敷き方がずれにくくておすすめです。レンガは位置をそろえて置いた後、軽くギュッと押さえて安定させ、水平を確認してください。

3

レンガを加工する

レンガにセンターラインを引く タガネで溝をつける ハンマーで一気に割る 半分に割ったレンガを設置

レンガ半個分のすき間を埋めるために、レンガを半分に割る必要があります。4面すべて、レンガのセンターに線を引きます。最初にレンガタガネを線に合わせてあて、ハンマーで軽く打って溝をつけます。4面すべてに溝を入れた後、レンガの広い面で溝にレンガタガネをあてて、ハンマーを一気に振り下ろして割ります。

4

目地を入れる

レンガの高さを確認 珪砂を準備 目地に珪砂を入れる ブラシで珪砂を広げる 目地をしっかり埋める 余った珪砂を掃除 レンガアプローチ完成

すべてのレンガを敷き終えたら、横から見たり板をあてたりして上面がそろっているかを確認します。凸凹しているところは、金づちの柄やゴムハンマーで叩いて押し込んでおきましょう。レンガ同士をくっつけて並べてもわずかな目地(すき間)ができるので、この目地に珪砂を入れてレンガが動かないように固定します。スコップなどを使ってレンガの上に珪砂を置き、左官ブラシで広げながら目地に入れ込んでいきます。最後に余った珪砂をホウキで掃き集めて取り除けば完成です。

まとめ

レンガをエクステリア、とくにアプローチやテラスなどの敷き素材として導入するために知っておきたい基礎知識とアプローチの施工方法を紹介しました。DIYで施工するのは楽ではありませんが、モルタルを使わない方法であれば、時間に追われず、いくらでも修正しながら進めることができます。焦らずていねいに作業して、素敵な場所に仕上げてください。

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