インターネットのオンラインショップなどで作業着を購入する場合は、サイズ選びに注意が必要です。S、M、Lでサイズが表示されていても、メーカーごとに各部の寸法は少しずつ違い、あくまで目安にしかなりません。試着ができないときに参考になるのが、商品ページに記載されているサイズ表です。そこに書かれた各部の寸法をを正しく読み取ることができれば、自分の身体にあう一着を見つけやすくなります。
サイズ表を見るときの注意点
作業服のカタログなどで見かけるサイズ表に記載されている寸法は、たいていは「仕上がり寸法」です。これは出来上がった製品の実寸(製品寸法)を測ったもので、着る人の身体を測った「ヌード寸法」を表示したもの(適合寸法)ではありません。たとえば、胸囲90cmの人が胸囲90cmの服を着たのでは、窮屈すぎてとても動けません。2つの寸法を混同すると、正しいサイズ選びができないので注意しましょう。
(1)胸囲(バスト):脇下の水平周囲の長さ
(2)肩幅:両袖の縫いつけ口の間の長さ
(3)着丈:襟のつけ根から裾までの長さ
(4)袖丈:袖の縫いつけ口から袖口までの長さ
(5)裄丈(ゆきたけ):襟のつけ根の中心から袖口までの長さ
(1)胴囲(ウエスト):もっとも細い腹部の水平周囲の長さ
(2)股上:上部から股のつけ根までの長さ
(3)腰囲(ヒップ):尻部のもっとも太い部分の水平周囲の長さ
(4)股下:股の縫い目から裾までの長さ
サイズ選びの基本
身体にあう正しいサイズを見つけるには、身体のもっとも起伏が高い部分を基準にします。具体的には、上半身ならバスト、下半身ならヒップになります。自分のバストとヒップをメジャーなどを使って計測し、動いても窮屈でないようにゆとり量(下記)をプラスした寸法を目安にします。
●作業服の形態別のゆとり量の目安・スモック、ジャンパー型:バストのゆとり量20~24cm
・スーツ、ジャケット、ワンピース型:バストのゆとり量10~12cm
・スカート、スラックス、パンツ:ヒップ3~4cm
<例>
胸囲90cmの人がジャケットを探す場合
・(胸囲)90cm+(ゆとり量)10~12cm=100~102cm
サイズ表で胸囲100~102cmのサイズを探します。
まとめ
ここで紹介したサイズ選びの方法はひとつの基準です。胸囲は同じでも手の長い人、胴の長い人など、体型は人によってさまざまに違います。ストレッチ素材であれば、少し細身でも動きやすく感じられるかもしれません。また、現場での作業内容によっては、袖や裾が短いほうが動きやすいこともあるでしょう。この記事の内容を目安に、自分なりの基準を加えながらサイズ選びをしてみてはいかがでしょうか。