ブラインドの種類と選び方


目次
1章:ブラインドのタイプ別紹介
2章:ブラインドで人気の材質
3章:ブラインドの選び方
まとめ


外からの日差しや人の視線を遮ってくれるブラインド。オフィスや一般家庭などで使われていますが、カーテンとはまた違った魅力があります。バリエーションが豊富なことでも知られていますが、今回はブラインドに関する知識を深めていただくために、使われている素材や選ぶときのポイントなどをご紹介します。

1章:ブラインドのタイプ別紹介

カーテン同様、さまざまな種類があります

ブラインドにはどのような種類があるのでしょうか? ここから具体的にご紹介したいと思います。

・横型(ベネチアンブラインド)
ブラインドの中でも広く普及しているタイプになります。スラットと呼ばれる薄い羽根のような部品が横方向に並んでいますが、差し込む光がカーテンとは違った趣があるのが特長です。スラットは、紐などを使って回転させることができます。ちなみに、商品によってスラットに柄がついていたり、裏と表で色が異なっていたりするタイプもあります。
・縦型
先ほどご紹介した横型と違い、スラットが縦に並んでいるタイプです。これは紐などを使ってスラットを左右に開閉させるタイプですが、差し込む光が縦長のストライプ状になるため、部屋に独特な雰囲気が出ます。中には横型ではなく、あえてこのタイプのブラインドを選ぶ人もいるほどです。
・ロールスクリーン
ここまでご紹介したブラインドは、スラットが使われているタイプでした。ロールスクリーンの場合はそれらとは違い、スラットの代わりに一枚の布が使われているタイプになります。デニム素材を使ったものや、防炎・消臭機能を備えたタイプなど種類が豊富です。
・プリーツスクリーン
ロールスクリーンと同じく、ブラインドに布が使われているタイプです。しかし、ロールスクリーンとは違い、このタイプはブラインドを収めるときに布が蛇腹状にまとまります。独特な形をしているので、部屋に個性を出したいときはオススメです。和のイメージが伴うため、和食や居酒屋などで使われることが多くあります。おしゃれな様相に惹かれて、一般家庭でも使われます。
・ローマンシェード
カーテン用の生地を使ったタイプになります。手動のみならず、電動で開閉できるタイプもあります。オーソドックスなプレーンシェード、水平にラインが入っているシャープシェード、裾が半円状になるピーコックシェード、裾が風船のようにいくつもの丸みを帯びたバルーンシェードなどがあります。部屋に上品な印象が加わるため、選び方次第で空間をより魅力的に仕上げられます。

日差しや人の視線を遮るアイテムにはカーテンもありますが、カーテンはブラインドとは違い、種類によってそのまま洗濯機かけることができます。薄手のもの、厚手のものなどバリエーションも豊富なので、デザインにこだわれば部屋のインテリアとしても機能します。
日差し除けという点では、オーニングも挙げられます。これは部屋の内側ではなく外側に取りつけるタイプのブラインドで、カフェやブティックなどで良く使われています。カラーバリエーションが豊富で、店舗の目印になるだけでなく、雨除けをする際にも役立ちます。オーニングにはテラス席用のコントラクトタイプ、窓からの日差しを遮るウィンドウタイプ、バルコニーなどの一般家庭でも使われるホームタイプなどがあります。
他にも、人の視線を遮るという点ではスライディングウォールも挙げられます。こちらは窓に取りつけるタイプではなく、ホテルや大宴会場、結婚式場といった大きな部屋の間仕切り壁として使われます。操作が簡単にできる上、遮音性のあるタイプならば、スライディングウォールを隔てた向こう側の音が気になりません。

2章:ブラインドで人気の材質

使われている材質は、アルミや竹などさまざま

ブラインドを選ぶ際は、素材にも気をつける必要があります。なぜならば、それぞれの特長を理解することで、より使い勝手の良いものを選ぶことができるからです。ここでは、ブラインドに使われる素材をいくつかご紹介しますので、今後の参考にしてください。

・アルミ
アルミのメリットは汚れに強く、掃除が手軽にできることです。そのため、この素材を使ったブラインドは、キッチンなどに使うことをオススメします。価格が安いのも魅力でしょう。また、アルミは軽いため、ブラインドを操作するときも簡単に作業を行えます。
・木製
木材特有の柔らかさがあるので、カントリー調の雰囲気が出やすい素材です。スラットに一定の重さが加わるため、風が吹いてもバタつきません。木製のブラインドには無垢材と集合材が使われていますが、無垢材の場合は木材の木目や色味を活かしたデザインが特長です。対して集合材は板を張り合わせたものなので、一定の強度が期待できます。それぞれメリットがありますので、自分好みの商品を選んでみましょう。
・竹
木製のブラインドよりもスラットが薄く、扱いが簡単にできます。竹には独特な色合いや節目があるため、他の素材とは一味違った魅力があります。このタイプのブラインドはナチュラルテイストなインテリアと相性が良く、見る人に素朴な印象を与えられます。竹はもともと日本人に古くから馴染みのある植物なので、和室にこのタイプのブラインドを使ってみるのもオススメです。
・ポリエステル
洋服によく使われている素材です。ポリエステル製のブラインドは耐久性があり、長く使うことができます。日光の熱に強く、シワにもなりにくいため、きれいな状態が保ちやすいの特長です。価格もさほど高くないため、リーズナブルなことでも知られています。美しい光沢はもちろん、さまざまな柄や色の商品が販売されているので、部屋の雰囲気に合わせて選んでみましょう。

※ ブラインドには、ポリエステル以外にもさまざまな布でできたタイプがあります。
・和紙
和紙の特長は、その薄さにあります。アルミや木などに比べて強度は落ちますが、光が拡散されることで部屋全体に柔らかな日差しが降り注ぎます。きなり、薄紅、蜂蜜色など、カラーバリエーションが豊富なので、インテリアに合わせたブラインド選びができます。

3章:ブラインドの選び方

操作性、取りつけ方法、サイズなどに注意しましょう

最後に、ブラインドを選ぶときに注意して欲しい点をまとめました。

<操作タイプ>

ブラインドは、スラットの調整方法によって以下のように分類されます。

・コード式
ブラインドに取りつけられたコード(紐)を回すことで、スラットの角度や開閉が行えるタイプです。大きなブラインドにはこのタイプが適しており、多少重さがあっても簡単に動かすことができます。
・コード式&ロッド式
スラットの角度を変えるポール(棒)と、ブラインドを開閉するためのコード(紐)が取りつけられているタイプです。市場でよく出回っており、値段もさほど高くないため、予算を抑えてブラインドを買いたい人にもオススメです。
・ポール式
ブラインドにポール(棒)だけが取りつけられており、スラットの上下運動や角度の調整をこれ1つで行えます。ポールの中にはコードがあり、ちょっとのことでは紐が絡まりません。

ブラインドの操作方法はメーカーによって異なります。最近ではブラインドの上部に取りけられたダイアルを回すことでスラットの角度調整が行えるタイプも出てきました。

<取りつけ方法>

ブラインドの取りつけ方法は、大きく4つに分かれます。

・天井づけ
ブラインドを窓枠の内側に取りつける方法です。固定した後も見栄えをすっきりさせることができるので、空間を広く見せたい人にはオススメです。
・正面づけ
窓枠を覆うように取りつける方法です。光がブラインドと窓枠の隙間から漏れることを防げます。
・カーテンレールづけ
ブラインドをカーテンレールに取りつける方法です。アルミなどの軽い素材ならば、このやり方で取りつけができます。壁や窓枠に穴をあける必要がないので、賃貸でも安心です。ただし、ポール型やI型のカーテンレールには取りつけができません。
・突っ張りタイプ
専用のブラケットや、突っ張り器具を使ってブラインドを取りつけるやり方です。なお、ブラケット固定のために穴をあける必要はありません。このタイプのブラインドは耐水機能のあるものが多いことで知られています。

ブラインドを設置するときは、どのやり方が適しているかを事前に確認しておく必要があります。スラット素材によっては設置方法が限られていることもあるので、気をつけてください。もし、自分だけでは分からない場合は、専門業者に相談してみましょう。

<サイズ、スラットの幅>

ブラインドを購入するときは、事前に窓の大きさを測っておきましょう。スラットも商品ごとにサイズが異なるので、商品選びをするときに注意する必要があります。スラット幅は15mm、25mm、35mm、50mmなどに分かれていますが、大きいと折れにくく、掃除が楽というメリットがあります。反対にスラット幅が小さいものは日差しが入りにくく、外からの視線を遮りやすいのが特長です。こうしたポイントは実物を見ることでイメージしやすくなるので、ホームセンターなどで商品を比較して購入を考えましょう。

<機能性>

ブラインドにはさまざまな機能がプラスされています。設置する目的などに合わせて商品選びをすることで、メリットを感じやすくなります。

・遮熱タイプ
太陽光の反射率をアップさせ、部屋を快適に保ってくれるタイプです。夏などの暑い時期はエアコンの冷気を逃しにくく、省エネ効果も期待できます。このタイプのブラインドは、西日が強い部屋などにもってこいです。
・抗菌・防臭作用
汚れ・細菌などを紫外線や可視光線によって分解する、抗菌・防臭作用のあるタイプです。フッ素加工がされているブラインドならば、たとえほこりや油が付着しても、乾いた布などで簡単に掃除ができます。室内を清潔に保ちたいなら、このタイプのブラインドを探してみましょう。

まとめ
ブラインドは、部屋の雰囲気やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。色、柄、サイズなどにも注意することで、部屋のバランスを保つことができます。今回ご紹介したもの以外にも、ブラインドにはさまざまな素材が使われています。各インテリアとのカラーコーディネートを考えて、素敵な部屋を生み出しましょう!