テーブルの塗り替えにチャレンジ!

市販の木製テーブルの多くは、硬い樹脂系塗料で表面をコーティングするウレタン塗装で仕上げてあります。この塗装は耐久性が高く実用面では言うことがないのですが、自分で塗り替えたいときにはちょっとした壁に感じるのではないでしょうか。実際、木製テーブルの塗り替えは簡単とは言えませんがDIYでも可能です。ここではウレタン塗装されたテーブルの塗り替えに関して、作業のポイントと詳しい手順を解説します。作業内容をチェックして、テーブルリメイクの参考にしてください。

1.市販のテーブルに多いウレタン塗装とは?

ウレタン塗装とは?

木製テーブル、とくに普及価格帯のものは多くがウレタン塗装で表面を仕上げています。

ウレタン塗装(ウレタン樹脂塗装)とはポリウレタン樹脂を吹き付けて表面に硬い透明な塗膜を作る塗装方法です。その特長は耐水性、耐久性が高いこと。飲みこぼしなどが染み込むことがなく、結露したグラスを置いていても輪じみができることがありません。オイル塗装に比べるとキズもつきにくくなります。汚れがついても浸透したり定着したりしないので日ごろのメンテナンスは水拭きだけでよく、オイル塗装のような定期的な塗り直しは不要です。

このようにウレタン塗装は保護力が高いため、テーブルやイスなどの実用家具の仕上げによく使われています。

ウレタン塗装を塗り替えるタイミングは?

オイル塗装はキズがついてしまっても部分的に補修することができますが、ウレタン塗装は塗膜がはがれたり、大きなキズがついたりすると部分的な補修ができません。きれいな状態に戻すには全面の塗り替えが必要になります。

また、メリットの裏返しとして、ウレタン塗装で仕上げたテーブルは質感や手触り、経年変化などを楽しむことができません。しっとりとした質感や木材らしい柔らかさを求める場合には、オイル塗装で塗り替えたくなるでしょう。

経年による傷みが気になり出したり、塗装仕上げや色を変更したくなったら、塗り替えのタイミングといえます。

2.ウレタン塗装塗り替えのポイント

塗膜のはがしと下地の仕上げ

まず最初に古いウレタン塗膜をはがします。この作業が不十分だと新しい塗料がのらない部分ができてしまい、きれいに仕上がりません。塗り替えるプロセスのなかでいちばん重要な作業になるので、ていねいに行う必要があります。

ウレタン塗膜は硬い樹脂のコーティングとなっているので、最初は粗い番手(80番程度)の研磨ツールで根気よく削り落とします。このとき同じ場所を集中して研磨すると木材が削れ過ぎてへこみができてしまうので注意。研磨する場所を常に移動しながら均一に削ることが大切です。

塗膜をすべてはがし終えたら、中目(240番程度)~細目(400番程度)の研磨シートを使って木材の表面を滑らかに整えて下地を仕上げます。

研磨をすると木材の表面にたくさんの削りカスが残ります。これをきれいに取り除かないと新しい塗料に混じってしまうので、ブラシやハケで掃いたあと濡れたウェスを使ってていねいに拭き取りましょう。

3.テーブルのウレタン塗装を塗り替える方法

ウレタン塗膜はがしに適した研磨ツール

硬いウレタン塗膜はサンドペーパーでは簡単に削り落とすことができません。天板などの広い面を効率よく研磨するためには、力を掛けやすいハンドツールや電動工具を使いましょう。

ハンドル付き研磨タワシ

電動工具がない場合のおすすめツールがハンドル付きの研磨タワシです。研磨タワシは研磨材を塗布した太いナイロン不織布でできていて、サンドペーパーに比べると耐久性が高く目詰まりもしにくいのが特長。ハンドルをしっかりつかめるため、研磨面に効率よく力を伝えることができます。粗目から中目程度までがそろっているので、作業工程に合わせて使い分けてください。

サンダー

ダイニングテーブルなどの大型天板を研磨する場合には、サンドペーパーを取り付けたベースを高速で動かして広い面を効率よく研磨する電動工具のサンダーが第一の選択肢になります。

写真のマウスサンダーは細かい部分の研磨を得意とするタイプ。よりパワフルで広い面の研磨に適したオービタルサンダーやランダムサンダーなどと使い分けると、さらに作業性がアップします。

テーブルを塗り替える方法

材料

  • 2液型ウレタンニス

道具

  • サンダー
  • 筋交いバケ
  • コテバケ
  • 塗料用バケット
  • 防じんマスク
  • 手袋
  • マスカー

塗り替えの手順

1.塗膜をはがす

サンダーに80番程度のサンドペーパーを取り付けて表面を研磨します。硬いウレタン塗膜は簡単には削り落とせません。削りすぎないように気をつけながら根気よく作業しましょう。
研磨を続けているとサンドペーパーが削りカスで目詰まりして削れなくなってきます。作業性をキープするために早めに新しいペーパーに交換しましょう。塗膜を削り落とすことができたら、サンドペーパーを中目→細目と変えて表面を仕上げます。
天板の裏面や側面、幕板、脚などの塗り替える部分も研磨して古い塗膜を削り落とします。

ブラシやハケで表面を掃いて、研磨で残った削りカスを取り除きます。
ブラシやハケで取り除けなかった微粉末を水で濡らしたウェスで拭きとります。ウェスは小まめに面を変えたり洗ったりして、常にきれいな面で拭くようにしてください。これをウェスに粉がつかなくなるまで繰り返します。

2.ウレタンニスを準備する

主剤をよく振って撹拌してから付属のフィルターを使って半量をシェーカーに移します。
硬化剤を1本加えます。
すぐにフタを閉め、シェーカーをよく振って液体を均一に混ぜ合わせます。
割りばしなどで塗料をすくい取って均一に混ざっているかを確認します。混ざり方にムラがなくなるまでよく混ぜ合わせましょう。
撹拌した直後は塗料の表面に泡が浮いています。塗料用バケットに注いだら、すぐに塗らないで泡が消えるのを待ちましょう。

3.ウレタンニスを塗る

金具などの塗料で汚したくない部分をマスキングテープで養生します。
筋交いバケを使って脚や引き出しなどの取り外した部品を塗ります。
天板の側面や裏面を塗るときは、塗料が垂れるのを防ぐために表面側の縁をマスキングテープで養生します。
天板の側面や裏面、幕板などの細かいところを筋交いバケでていねいに塗ります。
広い天板表面を塗るにはコテバケが便利です。つけた塗料を軽くしごいてから一定の速さで引きながら塗るとムラなく塗ることができます。
塗り残しがないように全体を均一に塗りましょう。
このウレタンニスは2回塗りが標準です。24時間以上あけて塗料が完全に乾いてから2回目の塗装をします。仕上げにこだわる場合は、1回目の塗装が乾いてから、400番以上の細かいサンドペーパーで磨いて仕上げ塗りをするとよいでしょう。

4.塗り替え完了

さらに24時間以上置いて塗料が完全に乾いたら、脚や引き出しを取り付けて塗り替えは完了です。
好みのメープルへの塗り替えが終わりました。塗り替え前よりもツヤが増して、全体の雰囲気が変わったように見えます。

まとめ

ウレタン塗装の塗り替えは、塗膜をはがす作業が難関だということがおわかりいただけたでしょうか。4人掛け以上のテーブルになるとサンダーを使っても数時間はかかりますし、細かい削りカスが舞っても問題がない場所を確保する必要もあります。ただ、古いテーブルがよみがえり、ワンランクアップして見える仕上がりは目を見張るものがあるので、条件が許せばぜひ挑戦してみてください。

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