ガステーブルの上手な選び方は?

お肉を揚げたり、煮物を作ったり…。日頃、私たちが料理をする時に使うガステーブル(ガスコンロ)。今はさまざまなタイプが販売されており、価格や機能などはガステーブルの種類によって異なります。それぞれの特長を押さえておくと、より使い勝手の良いものが選べます。今回はガステーブルを購入する際のポイントをまとめてみました。


目次
1章:ガステーブル(ガスコンロ)とは?
2章:ガステーブルのおおよそのサイズ
3章:ガステーブルの種類
4章:ガステーブルの選び方
5章:ガステーブルを使う際の注意点
6章:ガステーブルのお手入れ方法
まとめ


1章:ガステーブル(ガスコンロ)とは?

ガスを使って料理をするための調理器具

ガステーブルとは、ガスを使って調理ができる器具のことです。二口、三口など、火が点く箇所(ガスバーナー)が複数になるものを指します。フライパンで目玉焼きを作ったり、スープを作ったりするなど、同時に複数の料理が行えるため便利です。

最近ではさまざまな家庭で見られるようになったIH型のガステーブルですが、こちらは通常のガステーブルと加熱の仕組みが異なります。IH型ガステーブルの場合は、内部のコイルが発熱源になっています。反対に、通常のガステーブルはガス栓からガスを取り込み着火する仕組みです。前者は電気代が、後者はガス代がかかります。

2章:ガステーブルのおおよそのサイズ

設置前に、まずは幅や奥行きを確認しましょう

ひとくちにガステーブルと言っても、各メーカーがさまざまな製品を扱っています。サイズに注意して選ばないと、せっかく購入したのに台所に置けなかった…ということになりかねません。据え置きタイプのガステーブルの場合、サイズは大きく分けて2つあります。1つは標準型の59cmで、もう一方は少し小さめの56cmです。メーカーによって多少の誤差はあるものの、だいたいこの2サイズが多めです。

流しやガステーブル、調理台がセットになったシステムキッチンの場合、その形状により標準幅の60cmと75cmのいずれかを選びます。設置は専門のスタッフに頼む必要があるので、工事前にどのサイズが適しているのか確認しておきましょう。

3章:ガステーブルの種類

カセットコンロは災害時に便利!

据え置きタイプやシステムキッチンなど、先ほど説明したもの以外にもガステーブルはあります。それは、カセットコンロです。持ち運びしやすく、可燃性のガスが入ったボンベを使って加熱調理ができる点がポイントです。災害が起こるとガスや電気は止まってしまう可能性があります。その点、カセットコンロならば安心です。火力を安定させ、長期間使えるものもありますし、軽いもの、火力の調整がしやすいものなど、さまざまな種類のものがあります。気になった方は、ホームセンターなどで探してみましょう。

4章:ガステーブルの選び方

ガスの種類、天板の素材、グリル機能も確認しましょう

サイズだけでなく、ガステーブルを設置するなら使えるガスの種類や素材、グリル機能にも注目しましょう。

ガスの種類は2種類ある!

ガステーブルを使う場合、都市ガス(12A、13A)とプロパンガス(LPG)、どちらに対応しているかをまずは確認してください。もし、都市ガス対応なのにプロパンガス対応のガステーブルを使った場合、火災などの原因になります。ガステーブルの脇に貼ってあるラベルなどを確認すれば、都市ガスとプロパンガス、いずれに対応しているかが分かります。

天板の素材にも注目!

天板(トッププレート)とは、ガステーブルの一番上の板のことです。最近はガラストップ(ガラスコート)が人気で、耐熱性やデザイン性の高さなど、さまざまな点が評価されています。

ホーロー素材のガステーブルは、価格が手頃です。パールクリスタル製は硬質ホーロー素材をさらに強化したものなので、より耐久性の高いガステーブルを選びたいならこちらがオススメです。

フッ素コートタイプだと、油が付着しても簡単に汚れが落とせます。このように、各素材でそれぞれ特長が異なるので、色々なタイプを比べて購入を検討してみましょう。

グリル機能にも目を向けて!

最近では、魚を焼く時に水を入れなくても使えるグリルが出てきました。片面焼きだけでなく、両面焼きタイプを使えば、魚をひっくり返す手間がかかりません。オートグリル機能がついているものだと、火力のコントロールから消火までを自動で行ってくれます。魚だけでなく、クッキーやピザ、トースト、グラタンなど、さまざまな調理に使えるタイプもあり、食卓を豊かにするお手伝いをしてくれます。

5章:ガステーブルを使う際の注意点

火災防止のために気をつけて欲しいこと

ガステーブルには火力が標準のガスバーナーと強いもの、両方がセットされていることが多くあります。火災防止のためにも、火力の強いガスバーナー側を壁側にセットしないようにしましょう。そして、設置の際には壁から15cm程度離して置くことが望まれます。もし、それができない場合は、防熱板を壁に取りつけてください。

防熱板はネジで設置するタイプの他、両面テープと磁石だけでセットできるタイプもあります。こちらは、壁に穴をあけずに設置できます。賃貸にお住まいの方は、両面テープと磁石を使うタイプがオススメです。

6章:ガステーブルのお手入れ方法

アイテムを使って楽にお掃除!

軽い汚れや焦げつきを、濡れ布巾で落としている人が多いのではないでしょうか? 実は、ラップと中性洗剤を使っても簡単に落とせます。やり方は簡単で、ラップを軽く丸めたものと洗剤を使って、汚れを擦り落とすだけでOKです。

ガスバーナーの周りにある、数本の足がついた金属製の輪のことをゴトクと呼びます。こちらのお手入れをする場合は、重曹を使います。洗い方は簡単です。重曹を水に溶かしたものをスプレーで吹きかけ、その後水洗いすれば完了です。それでも汚れが落ちないならば、重曹を溶かしたぬるま湯に数時間浸けましょう。丁寧なお手入れをすることで、ガステーブルの美しさは長持ちします。

まとめ
ガステーブルは選ぶコツさえ押さえれば、自分に合ったものを見つけやすくなります。サイズ、価格、素材、グリル機能にも目を向けて、さまざまな角度から製品を比べてみましょう。食事は私たちの生活に欠かせないものです。それを豊かにするためにも、購入するガステーブルにこだわってみましょう。