職人の腰回りを使いやすくシステム化
タジマの着脱式セフシリーズの使い方

一度つけたら、つけっぱなしになることが多かった職人の腰回りに着脱式のシステムを採用して、作業効率のアップと負担軽減を実現したタジマのセフシリーズ。導入を検討中の人のためにシリーズの主要アイテムや基本的な使い方を紹介します。
タジマ・セフシステムってどんなもの?
セフシリーズはベルトに取り付けるホルダーと、それに対応したアイテムで構成されている。ホルダーはワンタッチ操作による着脱式のため、ベルトを抜かずにアイテムの入れ替えが可能。作業に合わせた道具の付け替えが簡単になり、常に最適なセットアップで作業に向き合えるようになっている。
セフシリーズには、専用の道具箱も用意されている。収納までシリーズで統一することで、到着から作業、撤収までの一連の工具の扱いをシステマチックに管理することが可能だ。
【セフホルダー】
セフシステムの核となるアイテム。ベルトに取り付けておくと、システムに対応したアイテムを上から差し込むだけでしっかり装着でき、ワンタッチでの取り外しが可能になる。セフホルダーは、耐久性の高い金属製、軽量な樹脂製、縦ベルト用、安全ロープ対応、上下2連などの種類があり、用途に合わせて使用する。

<セフホルダーのセット方法>

本体裏面のストッパーネジを回して緩める。

ストッパーネジを引き抜くと金属製のベースが開くようになる。

ベースを胴ベルトの裏側に通す。ベースは二股になっているので、胴当てのループをまたいで通すこともできる。

本体を閉じ、ストッパーネジを締め込んで固定する。

胴ベルトを置いた状態ではもちろん、腰に装着した状態での取り付けも可能だ。

写真のセフホルダーは、ホルダーを縦に連結し、胴ベルトの限られたスペースを有効に利用できる2連タイプ。連結部分は可動式のため、道具を取りやすく動きやすい。

【胴ベルト】
セフホルダーがジャストフィットする50mm幅のベルト。着脱が簡単な鍛造アルミ製ワンタッチバックル、革手袋でも緩めやすいアルミワンフィンガーバックル、スチール製ワンフィンガーバックルが選べる。

【胴当てベルト】
クッション性に優れ、内側に滑り止め加工が施された胴当てベルトも種類が豊富。エアクッション搭載モデル、通気性を高めたモデル、フィット感抜群の立体クッション採用モデルなどが選択可能。ハーネス、サスペンダーと連結できるタイプも多く用意されている。

【収納アイテム】
腰回りに道具をセットアップし、スムーズな取り出しと収納を可能にするために欠かせない収納アイテム。これまでに使いやすさをブラッシュアップしてきた腰袋、ポーチ、工具差し、金属製工具差しなどは、多くがセフシステム対応になっている。使い分け、組み合わせで困ることはないだろう。



【セフツール】
セフシステムに対応したフックを備え、セフホルダーに簡単に装着できるツール類。現在は、コンベックスのほか、レーザー距離計、水平器、LEDライトなど、信頼性が高く定評のあるタジマ製ツールがラインナップしている。

【工具箱】
工具箱のシリーズ。中心となるツールボックスは内側と外側にセフホルダーを備えていて、セフシステムに対応したアイテムを固定して収納できるようになっている。収納スタイルはツールボックスのほかにバスケット、ツールバッグ、引き出しボックス、キャリーツールボックスがあり、それぞれは荷崩れしないように連結できるようになっている。専用の折りたたみ台車も、工具箱と連結する仕様と徹底している。

内部の側面にはたくさんのセフホルダーを備えていて、ツールや収納アイテムを差し込んで固定できる。外側も前面と側面にセフホルダーを備えている。

セフシリーズの基本的な使い方
あらかじめ胴ベルトにセフホルダーを装着しておけば、作業時の道具のセットアップや途中での付け替えは自由自在。その基本的な使い方を紹介しよう。
※写真は見やすいように胴ベルトのみで撮影
腰回りのセットアップ
よく使う工具に合わせて、基本セットアップとして胴ベルトにセフホルダーを装着しておく。

使用するツールや収納アイテムをホルダーに差し込んでセットする。

簡単にセットアップが完了。

道具の入れ替え
作業が変わったときには、ベルトを腰に装着したままでも道具を付け替えられるから、常に最適なセットで作業が可能。


不要になったツールをセフホルダーからはずしておけば、腰回りをすっきりと軽くできる。

セフツールボックスが可能にする新しい収納スタイル
腰袋など収納アイテムごと工具箱に固定する新しいスタイルを実現したセフツールボックス。整理して収納するのが難しく、使いたい工具を見つけるのに手間取るという一般的な工具箱の問題点を解決できるので、セフシリーズを導入するならぜひそろえたい工具箱だ。その機能性をチェックしておこう。
収納時はセフシステムのツールや収納アイテムを側面のセフホルダーに差し込んで固定する。工具が散乱しないので、目的の工具を素早く取り出すことができる。工具それぞれの定位置を決めておけば、片づけるときは元の位置に戻せばOKだ。


付属のトレーにもフックがついていて、ツールボックスの外側にセットできる。

ボックス外側のホルダーは、腰回りから取り外した工具の仮置き場としても便利だ。
