小さい破損は自分で直そう!

初心者にもできる

玄関タイルの補修方法をご紹介

玄関タイルの補修

このコンテンツでわかること

  • 玄関タイルの破損トラブルの原因と種類
  • 破損したタイルを放置する危険性
  • 小さい欠けの補修方法(コンクリート補修材・補修用パテ)
  • ひび割れの補修手順
  • はがれたタイルの貼り直し方法
  • 複合的な破損の実践的な補修手順
  • 補修時の注意点と養生方法

こんな方におすすめ

  • 玄関タイルの欠けやひび割れでお困りの方
  • DIY初心者で簡単な補修方法を知りたい方
  • 業者に依頼する前に自分で直せるか確認したい方
  • 補修費用を抑えたい方
  • 玄関まわりのメンテナンスに興味がある方
  • 住宅の小さな補修を自分でやってみたい方

よくある玄関タイルの破損トラブル

重いものを落とした

タイルは人が載っても割れないほど強い材料ですが、衝撃には弱く、硬いものが当たると簡単に欠けたり、割れたりします。玄関まわりでは、植木鉢を落としたり、傘立てを倒したり、ステップの角に自転車をぶつけたりして破損させることがよくあります。

施工時に不備があった

タイルを貼ったときに接着剤を十分に入れていなかったことが原因で、タイルと下地の間に空間ができることがあります。また、まれに目で見ても気がつかないような細かいヒビが入った不良品が混じってしまうこともあります。このような不備があるとタイル本来の強度を保つことができず、人が上を歩いているだけでひび割れや剥離が発生します。

環境ストレスなどによる経年劣化

屋外に使用しているタイルは、雨や紫外線、気温などの影響を受け続けています。タイルそのものよりも目地の劣化のほうが早く進むことが多く、目地のすき間から浸入した雨水が下地や接着剤を劣化させて剥離が発生します。寒冷地では浸入した雨水や雪の溶けた水が凍って膨張し、タイルを浮かせてしまうこともあります。

玄関タイルが破損したときの注意

重要なポイント
  • 荷重をかけない - 破損部分を踏まないよう薄い板で養生
  • 水に濡らさない - ビニールなどで雨水の浸入を防ぐ
  • 破損したタイルを保管する - 同じタイルの入手は困難
  • 早めに補修する - 放置すると被害が拡大

小さい欠けを補修する方法

コンクリート補修材を使う補修方法

  1. ブラシやハケを使って補修箇所をきれいに掃除し、砂やホコリを取り除きます
  2. コンクリート補修剤に規定量の水を加えてよく練ります。硬化時間が早いタイプなので、練った後は素早く作業する必要があります
  3. 補修箇所を水で十分に濡らします
  4. 下地や残ったタイルとの間にすき間ができないように、コテで強く押さえながら補修剤を塗りつけて欠けたタイルの形に整形します
  5. 2時間程度おいてしっかり硬化させます。タイルに近い色の屋外用水性塗料を塗って仕上げると、補修箇所を目立たなくできます

補修用パテを使う補修方法

  1. ブラシやハケを使って補修箇所をきれいに掃除し、砂やホコリを取り除きます
  2. 欠けたタイルの大きさに見合う分量のパテをカッターで切り取ります
  3. パテは外側と内側で2色に分かれているので、色がむらなく混ざるまで指でよく練ります
  4. ヘラを使ってタイルの欠けた箇所にパテを盛って形を整えます
  5. パテが実用強度に硬化するまで15分ほど待ち、表面をサンドペーパーで削ってきれいにならします
  6. タイルに近い色の屋外用水性塗料を塗って仕上げると、補修箇所を目立たなくできます。最終硬化には24時間かかるので、それまでは踏んだりしないように養生しておきましょう

ひび割れの補修方法

穴埋めパテを使った補修手順

  1. 補修箇所をブラシで掃除して砂やホコリを取り除きます
  2. パテのはみ出し汚れを防ぐために、ひび割れの周囲にマスキングテープを貼って養生します
  3. ひび割れをパテで埋めて、付属のヘラで表面を慣らします
  4. パテが乾いて固まる前にマスキングテープをはがします
  5. パテの色で補修跡が目立つので、タイルに近い色の屋外用水性塗料を塗って仕上げます

はがれたタイルの補修方法

接着剤で貼り直す手順

  1. ブラシで砂などの汚れを取り除き、タイルの裏面や下地に古い接着剤が残っていればできるだけはがしておきます
  2. タイルの裏面に接着剤を塗り、ほかのタイルと位置を合わせて貼り直します
  3. 目地の周りをマスキングテープで養生します
  4. 穴埋めパテ、または穴埋めに使える接着剤を目地に入れて、ヘラできれいにならします
  5. 目地材が乾く前にマスキングテープをはがします。接着剤が固まるまで約1日は養生しておき、補修したタイルに載らないようにしましょう

実際の補修作業手順

複合的な破損の補修実例

破損状況の確認
破損状況の確認
3枚のタイルが完全にはがれ、モルタル下地も崩れて下の砂が露出しています。欠けてなくなっている部分がありますが、幸いほとんどのタイルを保管していたので、これを貼り直して補修します。
清掃作業
清掃・整地作業
モルタルの破片や石を取り除き、ブラシで砂の表面を履いて平らにならします。
下地補修
下地の補修
水で練ったコンクリート補修材を、コテを使って砂の上に塗ります。残っている周囲のモルタル下地と高さをそろえ、コテで平らにならします。
接着剤塗布
接着剤の塗布
タイルの裏面にコンクリート用接着剤を塗ります。下地に押し付けたときに全面に広がるように、接着剤は多めに塗りましょう。
タイル接着
タイルの接着・固定
縦横、目地の幅をそろえてタイルを接着し、接着剤が初期硬化するまで1時間程度マスキングテープで固定します。
欠け補修
欠けた部分の補修
貼り直したタイルが触ってもずれないくらいに安定したら、コンクリート補修剤で欠けたところを整形します。補修剤が硬化するまで2時間程度待ちます。
養生作業
目地入れの準備
目地を入れるために周囲のタイルにマスキングテープを貼って養生します。
目地入れ
目地入れ作業
目地に穴埋めパテを入れてヘラできれいにならします。
補修完成
補修完了・最終養生
パテが乾く前にマスキングテープをはがして補修は完了です。パテが硬化するまで1日程度は養生して上に載らないようにしましょう。

まとめ

玄関ポーチのタイルにトラブルが発生しても、単純な欠けやひび割れ、はがれなどはDIYで補修することができます。ただし、接着剤や目地材が十分でなかったり、タイルがしっかり固定される前に動かしたりすると、短期間でトラブルが再発する可能性があります。せっかく補修するのですから、ていねいで確実な作業をするようにしましょう。

なお、補修範囲が広い場合や難しい下地補修を伴う場合は、無理をして自分で補修しようとせず、業者に相談することも考えましょう。

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