失敗しないウッドデッキの塗り替え方法
長く美しく使い続けるための完全ガイド
戸建によく見られるウッドデッキは、子供の遊び場や物干しスペースなど暮らしを豊かにしてくれます。ウッドデッキは屋外に設置するため、特に天然木は紫外線や雨風にさらされたりして劣化を招き、放置したままにすると表面の塗装の剥がれや色あせ、腐食が進んでしまいます。そのため、ウッドデッキを長持ちさせるには塗り替えなどのメンテナンスが必要になってきます。
このコンテンツでわかること
- ウッドデッキ塗料の種類と特徴
- 塗り替えに必要な道具と材料
- 下地処理の正しい方法
- 塗装の手順とコツ
- 仕上げと乾燥のポイント
- 失敗を防ぐ注意点
こんな方におすすめ
- ウッドデッキの劣化が気になる方
- DIYで塗り替えを検討している方
- 初めてウッドデッキの塗装をする方
- 失敗しない塗装方法を知りたい方
- 長期間美しいデッキを保ちたい方
- コストを抑えてメンテナンスしたい方
塗料の選び方
ウッドデッキに使用する塗料は、「浸透タイプ」と「造膜タイプ」の2種類があります。それぞれの特徴を理解して、お客様のデッキに最適な塗料を選びましょう。
浸透タイプ
塗料が木材の内部に浸透するタイプ。木目を生かした塗装で防虫、防腐、防カビ、防藻効果などを発揮して木材を保護します。塗膜がないため、メンテナンスのサイクルは短くなります。
造膜タイプ
ペンキの特徴に似ている造膜タイプは、木材自体を塗膜で覆います。木目を生かせませんが、塗膜によって表面を保護するので耐久性は浸透タイプよりも優れています。
必要な道具と材料
用意するもの
塗り替えの手順
塗り替えの目安は2~5年といわれています。塗り替え作業は数日間を費やすので、晴天が続く時期を選ぶのがポイントです。天気予報などをチェックしておくことが大切です。
汚れを落としてきれいにする
高圧洗浄機で表面の汚れを落とすとともに、塗料の塗膜を剥がしていきます。表面に傷をつけないように適度な距離を保って洗浄してください。高圧洗浄機がない場合は、水を撒いた後にデッキブラシを使って汚れを落とすようにしましょう。
水で洗浄した後は、最低1日かけてしっかり乾燥させます。
デッキ表面が毛羽立っている部分をサンダーで研磨し、塗装の下地を整えます。サンダーがない場合はサンドペーパーでも可能です。
木割れに入り込んだ汚れや下地処理で出た削りカスなどをワイヤーブラシで取り除きます。削りカスが残っていると塗装にムラが出てしまうのできちんと取り除くようにしましょう。
1回目を塗装する
ウッドデッキに接している窓のサッシや外壁などに塗料が付かないよう、マスキングテープで養生をします。植木などはマスカーで保護しておきましょう。
塗料をよく振って攪拌させてから、ローラーバケットに注ぎ込みます。きちんと攪拌させないと塗った時にムラができてしまい、塗料の効果が軽減してしまうので注意しましょう。
初めに塗る場所は板と板の隙間です。この狭い隙間を塗るのに役立つのがすき間バケです。隙間に差し込むだけで簡単に塗ることができます。
隙間を塗り終えたら、マスキングテープで養生したところや細かい場所をハケでていねいに塗っていきます。
床板はたっぷり塗料を染み込ませたローラーで塗っていきます。木目に沿って塗るのがポイントです。全体を塗る際に自分の逃げ道を確保できるように塗ることを忘れないでください。
塗装に慣れてない人や初心者におすすめなのがコテバケです。広い平らな床板で活躍するコテバケは、塗料の厚みが均一に塗って仕上げることができます。
幕板や階段は、ハケやローラーを使い分けて塗っていきます。階段の手すりはハケを使うときれいに塗れます。手すりが塗りにくい場所に設置されている場合は、床板より先に塗装しておくとスムーズに作業ができます。
2回目を塗装して仕上げる
1回目の塗装が完了した後、半日ほど乾燥させます。乾燥が確認できたら2回目の塗装をしていきます。1回目の工程と同じ作業を繰り返して全体を仕上げていきます。
2回目の塗装を仕上げたら再び乾燥させます。しっかりと乾燥ができたら、マスキングテープやマスカーを剥がしていきます。
マスキングテープを剥がして後片付けができたら塗り替えの完成です。
定期的な塗り替えでウッドデッキを長く美しく保つことができます。適切な下地処理と丁寧な塗装作業で、快適な屋外空間を維持しましょう。
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