美観を取り戻して長持ちさせる
鉄製門扉の塗り替え方

鉄製門扉の塗り替え方

DIYで門扉をきれいに蘇らせる完全ガイド

このコンテンツでわかること

  • 鉄製門扉の塗り替えタイミングの見極め方
  • 必要な材料と道具の選び方
  • 下地処理から仕上げまでの詳細な手順
  • きれいに仕上げるためのコツとポイント
  • 長持ちさせるメンテナンス方法

こんな方におすすめ

  • 門扉の色あせやサビが気になっている方
  • 業者に頼まずDIYで塗り替えたい方
  • 門扉を長持ちさせたい方
  • 家の外観をきれいに保ちたい方
  • コストを抑えてメンテナンスしたい方

門扉は家を訪れた人が最初に目にするもの。いつもきれいな状態を保っておきたいところですが、メンテナンスをサボって退色したり、傷んだりしたまま放置されているのをよく見かけます。木製の門扉は部分的な補修をしやすいですが、鉄製の門扉は傷みが激しければ丸ごと交換するしかなくなり、業者に工事を依頼することになってしまいます。そうなる前にDIYでできる塗り替えメンテナンスを行いましょう。

塗り替えのタイミング

鉄製の門扉は塗料で表面を保護しています。その塗料が劣化して保護する性能が低下すると、塗膜がはがれてしまったり、さらには鉄部が露出してサビが発生するようになります。劣化が進む前の早い段階で新しい塗料でカバーし直すのが塗り替えメンテナンスです。

劣化のサインと対処タイミング

1. ツヤがなくなり退色し始める
急ぐことはありませんが、美観を保つには塗り替えを検討するタイミングです。表面がまだ傷んでいないので作業の手間も少なくて済みます。

2. チョーキング現象が発生
触った手に粉がつくようになったら、塗料がかなり劣化している証拠です。遅くともこのタイミングで塗り替えを行いましょう。

3. サビが発生し始める
ポツリポツリとでもサビが発生し始めたら鉄部の腐食が進行中です。サビが広がる前に早急に塗り替えましょう。

用意するもの

上塗り塗料

屋外の鉄部に対応した鉄部専用塗料、または多用途塗料を使用します。塗料は紫外線の影響を受けて劣化が進むので、ウレタンやシリコンを配合した耐候性の高いタイプを選んでおくと塗り替えのスパンを長くできます。DIYで使用する場合は、強い臭いがなく、道具の後片づけなどの扱いが楽な水性塗料がおすすめです。

サビ止め塗料

防錆力を備えたサビ止め専用の塗料です。鉄部が露出して錆びやすいところには必ず下塗りとして使用します。水性の上塗り塗料には水性サビ止め塗料を、油性の上塗り塗料には油性のサビ止め塗料を合わせて使うように注意が必要です。

塗装道具

筋交いハケ(水性用)、塗料用容器。格子の間隔が狭い場合は、すき間用ハケを用意しておくと便利です。

養生用品

門扉の周囲が塗料で汚れるのを防ぐために使用します。塗らない面との境界にマスキングテープ、床や門柱などを塗料の垂れや飛び散りから保護するためにマスカーを使用します。

ケレン道具

塗料が浮いたり、鉄部がサビたりして凸凹しているところを整えて、塗料の付着をよくするために使用します。ワイヤーブラシ、スクレーパー(皮スキ)、グラインダーなどを使用します。

塗り替え前後の変化

塗装前

塗装前

長期間メンテナンスしていないため塗料の劣化が激しく、全体にサビが発生している状態

塗装後

塗装後

サビが広がってボロボロに見えた外観をきれいに回復

塗装の手順

STEP 1: 下地を整える
ワイヤーブラシでこする

ブラシなどで水洗いして表面の汚れを落とし十分に乾いてから、塗装のはがれかかった部分やサビをワイヤーブラシでこすって落とします。ワイヤーブラシで落としにくい大きなはがれや浮きは、スクレーパーを使ってこそぎ落としましょう。

凹凸をならす

サビが激しいところや塗装がはがれたところは凹凸になっているので、段差のある部分を中心にサビ落とし用ディスクをつけたグラインダーで磨いて均します。

ポイント: グラインダーがない場合は、作業は大変ですが80番程度の荒目のサンドペーパーやスチールウールで代用できます。

STEP 2: 養生する
門扉以外を塗料で汚さないように養生

門扉以外を塗料で汚さないように養生します。門扉と門柱の境界などの細かいところは、マスキングテープをていねいに貼ってはみ出し対策をしておきます。

マスカーでカバー

塗料が垂れたり、飛び散ったりする可能性のある床や門柱などは、マスカーでカバーします。新聞紙やビニールシートを使う場合は、端がめくれないようにテープどめしておきましょう。

STEP 3: サビ止め塗料を塗る
サビ止め塗料を塗る

門扉全体をグラインダーで磨いているので、サビ止め塗料も全体にまんべんなく塗ります。スプレータイプを使う場合は、塗装面から20cm程度離れたところから大きくゆっくり動かしながら吹き付けるのが均一に塗るコツです。

サビ止め塗料を塗る

門扉の下側、門柱側の側面、格子の側面など見えにくい場所に塗り忘れがないかをチェックします。

STEP 4: 上塗り塗料を塗る(1回目)
上塗り用の塗料を塗る

サビ止めが乾いたのを確認して、上塗り用の塗料を塗ります。塗料をつけすぎて厚塗りにならないようにし、垂れてもいいように上から順に塗っていくのがうまく塗るポイントです。

上塗り用の塗料を塗る

広いところと細かいところなどでハケを使い分けると塗装がしやすくなります。枠の下側なども忘れずに塗りましょう。

注意: 明るい色は下地が透けてムラになりやすいですが、1回目の段階では気にしなくてOKです。

STEP 5: 上塗り塗料を塗る(2回目)
2回目の塗装

1回目の塗料が乾いたら2回目の塗装をします。このときも塗料のつけすぎ、厚塗りに気をつけながらきれいに仕上げていきましょう。

2回目の塗装が終了したら、全体を確認して気になるところがあれば塗り直しておきます。

STEP 6: 仕上げ
塗料が乾く前に養生をはがす

塗料が乾く前に養生をはがします。人が触らないように「ペンキ塗りたて」の注意書きを貼っておき、十分に乾燥したら鉄製門扉の塗り替えは完了です。

まとめ

鉄製門扉の塗り替えは、適切なタイミングで行うことで美観を保ち、門扉を長持ちさせることができます。劣化のサインを見逃さず、早めの対処を心がけることが重要です。DIYで行う場合は、下地処理をしっかりと行い、適切な塗料選びと丁寧な作業を心がけることで、プロ並みの仕上がりを実現できます。

安全に作業を行うために: グラインダーなどの電動工具を使用する際は、保護眼鏡や防塵マスクを着用し、周囲の安全に十分注意して作業を行ってください。

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