自由に書き込めてチョークアートも楽しい
チョークボード時計を作ろう

教室やカフェの看板でおなじみの黒板。 その黒板と、実用的な掛け時計を組み合わせたら、どんな素敵なものができるでしょう? 黒板塗料を使えば、掛け時計の文字盤を簡単に黒板に変身させることができます。 さらに、チョークアートで自由にデザインすれば、お部屋を彩るおしゃれなインテリアにも! 今回は、そんな遊び心あふれる、チョークボード時計の作り方をご紹介します。

作るもの

丸くくりぬいた板材に市販の掛け時計クォーツムーブメントを組み込んだシンプルな掛け時計です。 背面にフックを取り付け壁などに掛けて使用します。 ムーブメントはお好みのモノを使ってください。 種類によって針の長さに違いがありますので、取り付ける板材に収まるものを選ぶようにしてください。 ポイントは文字盤の周囲を黒板塗料で塗っている点です。 ここに手書きの数字を描いたり、チョークアートなどでデザインを加えると自分だけのかわいい掛け時計が作れます。

作り方

SECTION.1 
文字盤の加工

使用する主な材料はこちらです。 使用する時計の心臓部であるムーブメントの、針の長さが文字盤のサイズの基準になります。
まず時計の文字盤となる部分を丸くくりぬきます。 ムーブメントの長針を測り(製品によって長さが違います)、その長さ+10mmを半径とした円を、300mm×300mmにカットした板材の中央に描きます。
ジグソーを使って円の部分をくりぬきます。 最初に円の内側端に電動ドリルで穴を開け、そこを起点に丸くカットしていきます。 ブレード(刃)は板の下に突き出すので、下に端材などを敷き、カットする部分を浮かせた状態にしましょう。
板材のコーナー部分はマスキングテープなどの丸いものを定規代わりにしてカーブ線を引き、ジグソーでカットして角を丸くします。
文字盤がカットできたら裏面のフチ部分をマスキングテープで保護し、表面に黒板塗料をスポンジバケで塗ります。 塗料が乾燥したら800番のサンドペーパーで塗料が剥げないよう磨きます。これを2~3回繰り返し滑らかに仕上げます。
ムーブメントを取付ける裏板を用意します。 文字盤に開けた円をカバーできるサイズに板材(ここでは250mm×250mmでした)をカットし、中心を出して中央に電動ドリルでムーブメントのシャフトが通る大きさの穴を開けます。
穴を開けた裏板を、文字盤の裏から木工用接着剤で貼りつけ、中心部分を合わせ乾くまでクランプで固定しておきます。

SECTION.2 
ムーブメントの取り付け

裏板に取り付けるムーブメントを保護するため、裏板の周囲を囲うように幅30mmの板材を枠状に取付けます。 サイズは裏板の大きさから割り出します。
保護用の板材は割れないよう先に下穴を開けておき、木工用接着剤を塗ったらこのように裏板を囲うように配置して、細ネジで裏板に固定します。
裏側からムーブメントのシャフトを裏板の中央の穴に通し、付属のナットをレンチで締め付けて固定します。 バランスをとるため、重い電池部分は取付けた際に下側になるようにしましょう。
シャフト部分に付属の針を上から押し込むようにしてこのように取付けます。 ここでは秒針のない2針タイプのムーブメントを使用したので先に短針、後から長針を取付けました。

SECTION.3 
スタンドの組み立て

残った端材を使い時計を掛けられるスタンドを作ります。材料はこちらです。
土台となる板材の長辺中央の端に、柱を取り付けるための印を付け、下穴を開けます。 木工用接着剤を柱に塗り、土台部分の底から細ネジを打ち柱を固定します。
土台ができたら、最後に裏板の枠部分に市販のフックをネジで取り付けます。
スタンドの柱に、フックがかけられるようネジが少し浮くように取り付け、そのネジにフックを引っかけて時計を取付け完成です。

SECTION.4 
黒板部分に数字や好きな絵を描く

そのままでは真っ黒な文字盤の味気ない掛け時計になってしまいますので、黒板部分にカラフルなチョークを使って数字や好きな絵を描きましょう。
好きな文字やアートを自由に描ける、かわいらしいチョークボードクロックができました。 文字盤は黒板なので、描いた文字や絵はいつでも簡単に描き直すことができます。 カレンダーに合わせて季節感のある絵を描いてもいいですし、黒板を家族同士の伝言板などに使っても便利ですね。

この作品を作るのに必要な材料

使用した主な木材

  • パイン集成材:9×300×900mm 1枚
  • 桧材:9×30×1820mm 1枚

その他の材料

  • 時計オーナメント
  • ハンガープレート
  • チョークボードペイント
  • 木工用接着剤
  • 極細ビス 25mm
  • 極細ビス 32mm

材料は以下からご購入いただけます。