小さくても雰囲気よし。
無垢板で作る引き出しミニチェスト

無垢板で作る引き出しミニチェスト
作るもの

材料
外枠
- ・ヒノキ 12×100×280mm 2枚
- ・ヒノキ 12×100×238mm 2枚
仕切り
- ・ヒノキ 12×100×238mm 1枚
- ・ヒノキ 12×100×256mm 2枚
引き出し枠
- ・ヒノキ 9×70×120mm 2枚
- ・ヒノキ 9×70×82mm 2枚
引き出し底板
- ・ヒノキ 9×90×900mm 1枚

作り方
SECTION.1 外枠の組み立て
外枠は、木材をロの字型に組みた立てて作ります。 木材の角をぴったり合わせて固定するのは簡単そうに見えて難しく、ネジを締める瞬間にちょっとずれてしまったりするものです。 仕上がりにこだわるのなら、コーナークランプを併用するか、2枚の木材をL字に固定できるジグを作って作業しましょう。
厚さ12mmの薄い木材の端にネジを打つときは、割れを防ぐために先に下穴をあけておくのがセオリーです。 このとき一緒に皿取りをしておくと、さらに材料が割れにくくなり、ネジの頭もきれいに収まりますよ。

SECTION.2 仕切りの加工と固定
仕切りは、ネジやクギを使わずに木材を直角に接合する相欠き接ぎという技法を使って組みます。 『相欠き』という文字のとおり、木材の接合する部分をお互いに切り欠くのがこの技法の特徴です。 手順としては、最初に板の厚みと同じ幅で半分の深さの線を引いておき、その両側の線に沿ってノコギリで切り込みを入れるところからスタートします。 切り欠きが大きくなると組んだときにゆるくなってしまうので、線からはずれないように切り込みを入れるのがポイントです。
写真のように2枚の木材をマスキングテープでしっかり固定すれば、まとめて加工することもできます。




SECTION.3 引き出しの組み立て
小物用の引き出しは重いものを入れることがないので、接着剤と隠しクギを使って組み立てます。 木工用接着剤を塗った木材を貼り合わせたら、隠しクギを打って固定。 15分ほど待って接着剤が硬化したら、隠しクギの上部を横から金づちで打って折りましょう。
隠しクギはピンクの部分から上側を折り取ってしまうので、クギの頭が残りません。 そのため一般的なクギや木ネジを使う場合に比べてすっきり仕上がります(小さい穴は残ります)。 あまり強度が求められない場所に用途が限られますが、表面をきれいに仕上げたいときの固定方法として覚えておくとよいでしょう。


参考に…



完成!

この作品を作るのに必要な材料
使用した主な木材
- ヒノキ:12×100×280mm 2枚
- ヒノキ:12×100×256mm 2枚
- ヒノキ:12×100×238mm 3枚
- ヒノキ:9×70×120mm 2枚
- ヒノキ:9×70×82mm 2枚
- ヒノキ:9×90×900mm 1枚
その他の材料
- 木工用接着剤
- ビス
- 隠しクギ
材料は以下からご購入いただけます。