お気に入りアイテムでお部屋がアートに
気分がアガる飾り棚付きフレーム

お気に入りのグラフィックや写真を魅力的なフレームで飾りたいけど、既製品では見つからない。 それに気分や季節に合わせて、フレームにちょっとしたアクセントを加えたいなどのニーズを実現した「飾り棚付きフレーム」。 飾り棚にはグラフィックや写真に関連した小物グッズや観葉植物を飾るなどすれば、お部屋が素敵なアートの雰囲気になるはず。 ありそうでなかったモデルをDIYで作ってみましょう。

作るもの

今回は額縁のような壁掛けにしたり、フォトスタンドで飾るなどの自由度が高いフレームです。 さらに電動工具とネジをまったく使わない仕上がりなのが特徴です。 フレームを作るうえで大切なのが、45度にカットして接合する方法の留め継ぎ加工。 こちらは、専用の治具を使って簡単に加工します。

作り方

SECTION.1 
留め継ぎ加工用の治具を作る

端材を使って45度に安定してカットできる治具を作ります。 治具が止型スコヤにぶつからないように底面を少し前に出すのがポイントです。 治具を両面テープで止型スコヤに貼ってしっかり固定します。

SECTION.2 
フレームを切り出す

4本を切り出しますが、決めたサイズよりも大きめにカットします。 組み立てるときに間違えないように縦・横それぞれ2本ずつ束ねます。
45度のガイドを引いたところにノコギリで斜めびきします。 1本ずつカットすると微妙にズレが生じるので束ねたままカットします。 コツは治具に押し付けるような感覚で圧着させてカットすること。 ノコギリは両刃タイプを使用しましょう。
それぞれハの字になるようにカットします。 バラしたときに混同しないように記号や番号などを書いておくといいでしょう。
フレームのデザイン性を高めるデザインピースをはめ込みます。 留め継ぎ加工の補強の役割も担うデザインピースは厚みが薄いため、カットする場合は胴付きノコギリを使いましょう。
四隅にデザインピースをはめ込んだらフレーム専用のベルトクランプで固定させ、接着剤が固まるのを待ちます。 デザインピースはフレームの内側に合わせるように取り付けるので、ハンドルを軽く締めながら微調整をしてください。
接着剤が固まったことを確認後、デザインピースの凹凸をカンナで削って平らにします。
サンダーで角や全体をしっかりサンディングします。 角は丸みを持たせるようにすると、フレームとデザインピースがしっかり整います。

SECTION.3 
台座を作る

スタンドとしても使えるように台座を作ります。 底面はフレームの木材で余った部分を使い、フレームを支えるところは端材を使います。 端材は角材などがおすすめです。
接着剤で底面と角材を組み立てます。 このとき、フレームと同じ厚みの木材を挟み込むようにして取り付けるようにします。

SECTION.4 
飾り棚を取り付けて仕上げる

フレームの組み立てができたら、飾り棚を取り付ける切り欠き加工を行います。 フレームに棚板を取り付ける位置に線を引き、線の間にノコギリで切り込みを入れます。
切り込みを入れた部分をノミで一気に断ち落とします。 落としきれなかった部分はノミで削りましょう。
棚板の方は切り欠き部分をノコギリでカットします。 ノコギリを立てた縦引きで切ると、切り込みがオーバーすることなく上手に落とせます。

完成!

フレームに棚板を差し込めば完成です。 棚板が差し込めない場合はサンドペーパーで磨いて調整します。 壁掛けの場合は、フレームの裏にフックを取り付けてください。 お色は木の温もりを生かしたオイルフィニッシュや北欧カラーなど、お好みの色を塗って楽しんでください。

この作品を作るのに必要な材料

使用した主な木材

  • ヒノキ材:12×40×360mm 4枚
  • ヒノキ材:12×40×273mm 1枚
  • ユーカリ材:5×13×55mm 4枚

その他の材料

  • 木工用接着剤

材料は以下からご購入いただけます。