場所を選ばず活躍する
曲線のフォルムが美しいコーヒーテーブル

ソファや床に座ったとき、コーヒーやお茶を飲んでくつろぎたいと思いますよね。 そんなときに役立つのが、小型で背の低いコーヒーテーブル。 センターテーブルとも呼ばれているこのテーブルは、スタンダードな長方形から丸型や楕円形などデザインの種類が豊富で、リビングはもちろん寝室にも使えます。 しかも、洋室・和室のどちらにも馴染むオシャレアイテムです。 お部屋にあったら便利なコーヒーテーブルをDIYでチャレンジしてみましょう。

作るもの

さまざまなデザインの中から、丸みを帯びた曲線がポイントのアシンメトリーのデザインのコーヒーテーブルを作ります。 収納スペースがあるので、パソコン作業もできますよ。 一見、難しそうに見える天板と底板の曲線の加工から紹介していきましょう。

材料

天板、底板

  • ・パイン集成材 18×400×460mm 2枚

  • ・ラジアタテーブル脚 38×100mm 4本
  • ・脚取付用丸座金 63mm 4個

格子フレーム、支柱

  • ・丸棒 340×20mm 19本

作り方

SECTION.1 板を加工して天板と底板を作る

今回決めた曲線のデザインで活躍するのが、自作のコンパス。 端材の中心を隠しクギで固定させて軸にすれば、曲線が簡単に描けますよ。 鉛筆の方は、芯が出る程度の大きさの穴をあけましょう。
デザインが決まれば、ジグソーでカットしていきます。 一気にカットすると失敗しやすいので、切りやすい位置に何度も変えてカットするようにしましょう。 それとカットする板は、必ず浮かせるようにしましょう。
切り出した天板のフォルムを底板になる木材にトレースします。 トレースができたら、天板と同じようにジグソーでカットしていきます。 バリなどがある場合は、サンダーで軽くサンディングして取り除いてください。
天板と底板の縁を丸めるR加工をします。 トリマーの切り込み深さを調整して決め、それぞれの板の縁の上下の面を削ります。 削った面をサンダーでしっかり磨けば、天板と底板のできあがりです。

SECTION.2 支柱を取り付ける

天板に丸棒を取り付けるガイドを引きます。 ここで便利なのが、端材を使った治具で板の内側25mmから均等に縮尺したガイドが引けます。 ポイントは円柱の端材でR加工した縁に沿って動かします。
物を出し入れする収納スペースの開口部の位置を決めて印をつけます。 そこから50mm間隔で、丸棒を取り付ける位置に印をつけていきます。
天板に印をつけたら天板と底板の印を合わせるため、2枚重ねてマスキングテープでとめます。
下穴ギリで貫通しない位置を決め、テープを貼った位置まで穴を掘っていきます。 貫通させないのは、底板にセンターの位置を出すためです。

天板と底板に穴を掘ります。

  1. 丸棒をはめ込んだときに抜けない程度の深さに掘るためボアビットの上部から5mmの位置にマーカーで印をつけます。
  2. 印を目安に穴を掘っていきます。
  3. 底板は下穴ギリで印をつけたところにボアビットをあてて掘ります。

丸棒を上手にカットするコツ

クランプで固定した端材を丸棒に挟み込みます。 こうすると、ノコギリでもきれいにカットできますよ。

天板を使って丸棒の4本を支柱にして外れないようにします。

  1. ネジで固定する4本を決め、穴の中心を下穴ギリで貫通させます。
  2. 裏面にして皿取りビットでネジ穴を円錐状に掘り下げます。
  3. 接着剤を流し込み、35mmのネジを軽く打ち込んで仮どめします。丸棒を水平にすると作業しやすいです。
穴に接着剤をたっぷり流し込み、残りの丸棒をはめ込んでいきます。
底板をかぶせて丸棒を取り付けます。 そして天板で仮どめしていたネジをしっかり固定させ、金づちで天板を叩いて丸棒をしっかりはめ込みます。

SECTION.3 脚を取り付けて仕上げる

テーブルの本体を組み立てたら脚を取り付ける作業を行います。 底板に座金を固定し、テーブル脚を取り付けます。 テーブル脚はボルトが埋め込まれているので簡単に取り付けができます。

完成!

パテでネジを隠して見栄えをよくしたら完成です。 収納スペースの格子フレームや丸脚を取り入れ、全体を木の温もりを感じるやさしい印象な仕上がりにしました。

この作品を作るのに必要な材料

使用した主な木材

  • パイン集成材 18×400×910mm 1枚
  • 丸棒 Φ20×340mm 19本

その他の材料

  • ラジアタテーブル脚 38×100mm 4本
  • 脚取付用丸座金 63mm 4個
  • 木工用接着剤
  • 軸細コーススレッド 35mm
  • ウッドパテ

材料は以下からご購入いただけます。