北欧生まれの不思議なモビール「ヒンメリ」で空間を彩ろう

幾何学形が空中で揺れるようすがアートのように見えるヒンメリは、北欧フィンランドで伝統的に作られてきた装飾品です。 もともとライ麦の収穫後に残った麦わらを利用して作り、五穀豊饒を祈って冬至に飾るところからはじまったものが、クリスマスや結婚式などのイベントでも用いられるようになったようです。 本来は麦わらを糸でつないで作りますが、ストローや細いパイプなども材料として使うことができます。 パイプをカットして糸でつなぐだけと作業はとてもシンプルなので、新しい趣味や子どもと一緒に作るクラフトとしてもおすすめです。

作るもの

シンプルな形としては正三角形を組み合わせた六面体や八面体などがありますが、今回は少し複雑な形になる上下非対称の十二面体のヒンメリを作ります。 材料として、素朴な麦わらのかわりに銅パイプを使うことで、よりモダンな雰囲気にアレンジしてみました。 飾りたい部屋のイメージに合わせて材料を使い分けるなど、作品作りを楽しんでください。

作り方

SECTION.1 
銅パイプのカット

銅パイプは素材が柔らかいので、カッターの刃をあてたままコロコロ転がすと切り込みを入れることができます。 最後はポキッと手で折ってください。
縦長12面体のヒンメリを作るにあたっては、(A)15cm、(B)9cm、(C)6cmの銅パイプをそれぞれ6本ずつ使用します。 作りたい作品の大きさに合わせて、銅パイプの長さは調整してくださいね。

SECTION.2 
ひし形につなぐ

まずは(A)と(B)の銅パイプにエナメル線を通してつないでいきます。 つなぎ方は(A)→(B)→(B)→(A)の順で、これを3回繰り返しましょう。
パイプとパイプの間にすき間があると仕上がりが美しくありません。 できるだけ間を詰めておいてから、頂点になるところを編むようにエナメル線を通し、最後にキュッと結んで固定してください。
ここまでの作業で、3つのひし形が頂点でつながった状態になっています。

SECTION.3 
立体にする

続いては横のパイプを入れながら、ひし形をつないでいきます。 エナメル線をひし形の角に巻き付けながら、(C)の銅パイプをひし形の内側→ひし形の間→ひし形の内側の順に1本ずつ取り付けてください。
3つのひし形をつなぎ終えると、いよいよ立体が見えてきましたね。さあ、あともうひと息です。
最後は下側の頂点を寄せてエナメル線で結びましょう。

完成!

幾何学的な形のオブジェを組み立て方を試行錯誤しながら作るヒンメリは、想像する以上に奥が深くて一度作るとハマります。 ネット上で紹介されている作品などを参考にして、いろいろな形のものを作ってみてはいかがでしょうか。
銅パイプのつなぎに同色の極細エナメル線を使っているので、露出してもヒモのように目立たないできれいに仕上がっています。 頂点に釣り糸でWリングを結びつけて、窓辺などのすてきな場所につり下げましょう。

おまけ

シンプルな正八面体のヒンメリは初めての方にぴったり。好きな素材、好きなサイズで作ってみましょう。
逆さダイヤモンド型のヒンメリ。 左側のように紙ストローで作るとナチュラルな作品になります。銅パイプと紙ストロー、どちらも素敵だから素材選びも迷ってしまいますね。

この作品を作るのに必要な材料

  • 銅パイプ 太さ3mm
  • エナメル線 太さ0.55mm
  • 釣り糸
  • Wリング

材料は以下からご購入いただけます。