

お部屋に置いて絵になるスマートなハンガーラック
出番の多いアイテムは、いちいちクローゼットに仕舞わないで部屋に出しておくほうがなにかと便利です。
とはいえ、カーテンレールや鴨居に掛けっぱなしにはしたくないので、専用の収納は用意したいもの。
そんな一時置き場的な衣類収納にぴったりなのがハンガーラックです。
タンスほど存在感や圧迫感がなく、スマートに置けるのも推せるポイント。
DIYではあくまでコンパクトに作るのがポイントです。
リビングや寝室に置いてもじゃまにならない、それどころかインテリアとして素敵感が増すような一台をデザインしてみましょう。
作るもの
大きいハンガーラックにたくさんの衣類を収納すると、部屋の中は雑然としてしまいます。
あくまでもクローゼットのサブ的な用途と割り切って使えるように、収納量を抑えてシンプルなデザインにしました。
そのために、木製のハンガーラックではあまり見かけない支柱が2本のタイプとし、全体をすっきりさせています。
棚やポールは小物の収納性を高めるだけでなく、外観上のアクセントにもなるように配置しました。

作り方
SECTION.1
材料を用意する
アカシア集成材を台座、棚板のサイズに合わせてカットします。
台座は幅300mm、棚板(中段)は幅400×奥行250mm、棚板(上段)は幅400×奥行200mmに設定しています。

棚受けは、支柱に収まる長さで角棒をカットして4個用意します。
ポール用の丸棒は、支柱の両側に150~200mm程度はみ出す長さと、中段棚板の幅+10mmの長さにカットしておきましょう。

SECTION.2
台座を加工する
まずは台座の準備から始めましょう。材料裏面の支柱を立てる位置に目安になる線を引いてからネジの下穴をあけます。
木材の端っこはネジを打つと割れやすいので、下穴あけをお約束にしましょう。
ネジの頭が飛び出さないように座掘もしてください。

台座の四隅にゴムクッションを仮置きして、ネジ穴から鉛筆を入れて印をつけます。

ここでも印をつけたところに下穴をあけておきましょう。
この下穴は貫通させないので、ドリルビットに掘りたい深さの目安としてマスキングテープを貼っておきます。
この深さは、材料の厚みに合わせて決めてください。

ゴムクッションをネジどめして固定します。

SECTION.3
支柱を加工する
中段と上段の棚の取り付け位置、2本の丸棒の取り付け位置を決めて印をつけます。
ちょっとややこしいですが、棚は棚受けの取り付け位置、丸棒は取り付けの中心に印をつけることになるので、寸法を測るときに注意しましょう。

丸棒と同じ径サイズのボアビットを使って取り付け位置に穴をあけます。

上部の丸棒は長物衣類を掛けられるよう左右に飛び出させたいので、貫通穴をあけます。

中段の丸棒は支柱の内側に取り付けたいので、途中まで掘る止め穴としました。
ボアビットの刃先から5mmのところにチョークなどで印をつけておくと、穴の深さを確認しながら掘れるので参考にしてみてください。

SECTION.4
組み立てる
先ほど引いておいた線に合わせて棚受けをネジどめします。
留めスコヤなどを使って支柱との直角を確認しながら作業すると、水平を出しやすいですよ。

ポールの取り付けでは、先に上部の長いほうを貫通穴に通します。
そのあとで中段のポールを木工用接着剤を塗って取り付けてください。
全体にゆがみがないかを確認したら、接着剤が固まるまでクランプで固定しておきましょう。

台座の下側からネジを打って支柱を固定します。

中段と上段の棚板は棚受けにのせて、支柱側からネジどめします。

上部ポールの両端にポールエンドをねじ込んで取り付けます。

完成!
細めの材料を使っている効果もあって、実際のサイズ以上にスリムな印象に仕上がりましたね。
長物衣類の収納量を抑えるかわりに、棚やポールを多めにしているので、シャツ類の一時的な収納やバッグや小物の置き場所として利用しやすいですよ。
この作品を作るのに必要な材料
- 台座、棚板:アカシア集成材15×300×910mm 2枚
- 支柱:パイン小割材18×45×1820mm 2枚
- 棚受:角棒18×18×910mm 1本
- ポール:丸棒24×910mm 2本
- ポールエンド:木製つまみ 2個
- 脚:ゴムクッション28×10mm(4個入り) 1つ
- 塗料:カラーステイン、ブライワックス(ジャコビアン)
材料は以下からご購入いただけます。
10件あります
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