作るのも見るのも楽しい 木片を貼った小物入れ

色や木目、質感の異なる木片を組み合わせて模様を作る『モザイク貼り』という技法があります。 主に壁の装飾やテーブル天板などの大きな面に使われるテクニックですが、小物づくりに取り入れても面白そうです。 木目をいかす王道の木工作品もいいですが、遊びを取り入れてひと味違う作品づくりをしたいときに試してみるといいでしょう。 シンプルな箱形の小物入れも、モザイク貼り風にするとなんだか楽しそうに見えますよ♪

作るもの

手道具などを放り込んでおいて、使うときにサッと取り出せる箱形の小物入れを作ります。 イメージは大きい鉛筆立てですね。 単に木材を四角く組み立てるだけでは素朴な木箱になってしまうところですが、木片をランダムに貼って変化をつけています。 木片を敷き詰めるモザイク貼りと違って、余白を残して抜け感を出しているのがポイントです。

写真の作品は落ち着いた色で仕上げていますが、色選びによっては明るく元気な作品にすることもできますよ。

作り方

SECTION.1 
本体を作る

作りたいサイズを決めて、パイン集成材から側面の材料を切り出します。 このとき、側面に使う材料の横幅をあとから貼る木片の幅の倍数にするのがポイントです。 木片を貼るときに中途半端なすき間が残らずきれいに仕上がります。
側面の材料をネジどめして四角い筒状に組み立てます。
底面のサイズに合わせてカットした底板をネジどめして固定します。
木片を貼らない上部の3分の2程度を好みの塗料で塗ります。

SECTION.2 
木片を貼る

本体の色とのバランスを考えながら、木片として使うヒノキ材を塗装します。 今回はカラーステインを塗った上からブライワックスを重ね塗りして、しっとりと仕上げてみました。 明るい色のペンキを使ってカラフルにするなど、自由に遊んでみてください。

塗装し終えたヒノキ材を、貼りたい長さにカットします。 木片の長さは、あえてそろえないでランダムにしておくと、貼ったときに動きを表現できますよ。
木片に接着剤(木工用接着剤や瞬間接着剤など)を塗って本体の側面に貼って仕上げましょう。 色の並びや段差のつけ方は、作り手のセンスの見せどころです。

完成!

ランダムに貼った木片が、いかにもクラフト作品ぽさになっていて、手作り感満載の小物入れになりましたね。 筆記具やクラフト用の道具など収納したいものはそれぞれでしょうから、用途に合うサイズで作りましょう。 水抜き穴がないので、植物を入れてかざる場合は、プランターカバーとして使ってください。

【おまけ】
プラスチックプランターをアレンジする

既成品のプラスチックプランターも、塗装と木片の貼り付けで簡単にオリジナルの1点にアレンジできます。 プラスチックは塗料が定着しにくいので、塗装する場合はプライマーで下塗りしてから好みの塗料で塗るようにしてください。

  • ※プランターは木片を貼りやすい平らな面があるものを選んでください。
写真はアイアンペイントのアンティークブロンズを全面に塗ってから、汚しを入れるようにまばらにアンティークゴールドを重ねています。
完成!
なんの変哲もないプラスチックプランターが、デコラティブなデザインプランターに生まれ変わりましたね。 観葉植物のグリーンが映える素敵な仕上がりになりました。

この作品を作るのに必要な材料

  • 側板:パイン集成材 9×300×600mm 1枚
  • 木片:ヒノキ 5×15×900mm 5本
  • 塗料:カラーステイン、ブライワックス

材料は以下からご購入いただけます。

8件あります
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