壁に写真を貼ったり、ウインドウにポスターを貼ったりしたいとき、表面に貼り跡を残さないできれいに接着できる両面テープはとても便利です。ただ、そうした使い方は、両面テープの用途のほんの一部にすぎません。売り場に行ってまず驚くのが、その種類の多さです。紙はもちろん、木材、金属、タイル、布など、接着できる素材はさまざまあり、屋外で使用できるタイプもあります。両面テープならではのメリットとともに、代表的な種類を紹介します。

両面テープを使うメリットは?

両面テープは、ポリエステルやウレタンフォームでできた基材の裏表に粘着剤がつき、2つのものを接着してつなぎます。接着剤が乾燥することで固くなって接着力を発揮するのに対し、両面テープははじめから粘着性があり、つけたいものをすぐに接着できます。乾燥を待たずに次の作業に進めるため、作業性がアップします。

両面テープの張り方

●接着面をきれいにする接着面をふくなどして、ゴミやホコリを取り除きます。

●両面テープを貼る片面テープを貼るときと同じ要領で、接着したい場所に両面テープを貼ります。

●テープの上からよく押さえるテープの上から指などでしっかり押さえて、まずはテープをしかり接着します。

●はくり紙をはがす基材をはがさないように注意して、はくり紙だけをはがします。

●接着する両面テープの上に、接着したいものを位置をあわせて置き、しっかり加圧しましょう。

両面テープの種類

●一般用両面テープ紙、木、プラスチックなど用途が広く、写真やポスターを貼るほか、木工の仮止めなどにも利用できます。

●透明両面テープ基材が透明なため、ガラスやアクリルの接着に使ってもテープが見えません。

●高耐候性強力両面テープ発泡ブチルゴムシートを使用した耐候性に優れたタイプです。柔軟性に富むため、粗い面への接着にも適しています。クルマのエンブレムや屋外表示プレートの固定に。

●はがせる両面テープ屋内・屋外に対応した強粘着タイプでありながら、付属の糸を両手で引っ張りながら接着面との間を通してはがすことができます。

●素材別強力両面テープ金属用、合板・タイル用、自動車外装用など、接着できる素材や用途をわかりやすく表記したタイプです。

●床材用両面テープカーペットやクッションフロアの設置時に使用し、浮きやずれをなくします。

●布用両面テープ布や革、合皮、紙、木材、ゴム、プラスチック、スチロールなどの広い用途に使え、クラフトなどに適します。

まとめ

自動車部品などの工業製品、精密機械、建築部材など、さまざまな用途ですでに両面テープが使われています。作業性の高さやはがしやすさは、DIYやクラフトの用途でも使いやすさと感じられるものです。また、接着剤やビスと併用すれば、強固に固定することも可能です。作業内容に合わせて、接着剤などと使いわけてみてはいかがでしょうか。