壁紙でオススメの素材は?選ぶときのポイントをご紹介

私たちが普段、何気なく見ている壁紙(クロス)。落ち着いた色の壁紙に替えることでリラックス効果を生み出したり、天井と別の色にすることで部屋のアクセントを強めたりすることが可能です。壁紙はペンキで塗り替えるだけでなく、市販されている輸入壁紙に貼り替えることでも簡単にリフォームができます。今回はそのポイントや、壁紙の人気素材についてご紹介します。

壁紙を選ぶときのポイント

合成繊維や麻などを使用した織物壁紙や、珪藻土を使った壁紙など、今はさまざまな種類のものが売られています。各メーカーから柄や色が付いているシートタイプの壁紙も売られており、DIYで簡単に壁紙が替えられるようにもなりました。

しかし、壁紙は自分の好きなものを使えばいい訳ではありません。より素敵な空間づくりをするためには、注意すべきポイントがあります。

部屋の雰囲気に合っているものを選ぶ

壁紙を替える時は、部屋の雰囲気に合わせて選ぶ必要があります。例えば寝室の壁紙を替える場合は、賑やかな色だと騒々しくなってしまいます。リビング、トイレ、キッチンなど、それぞれの場所にはその空間独自の良さがあります。部屋のポイントを殺さないよう、色合いなどに注意して壁紙を選ぶことをオススメします。

家具などのインテリアにも、注意しなければなりません。まずは部屋をどんな雰囲気にしたいか決めてから、壁紙のコーディネートを考えましょう。どうしてもイメージが湧かない場合は、インターネットで壁紙を検索し、画像を見てイメージを膨らませてみるのもオススメです。

汚れが目立たないものを選ぶ

あなたの家に小さなお子様がいるならば、ビニール製の壁紙(ビニールクロス)を使ってみましょう。この壁紙のいいところは、布クロスや漆喰(しっくい)壁、砂壁などに比べて汚れが落としやすいところです。泥遊びをした子供が壁に手をついたとしても、濡れタオルで簡単に汚れを落とせます。水に強いタイプなので、しつこい汚れがあっても洗剤や重曹を使ったお手入れができます。

ビニール製の壁紙以外にも、使い勝手のいい壁紙が売られています。消臭機能がある壁紙もあり、トイレに施工することでより快適な空間を作れます。ペットの匂いが気になる方は、別の部屋にも使ってみてはいかがでしょうか。

天井と壁紙は合わせたほうがいいの?

部屋全体のバランスを考えたとき、天井と壁紙の色は揃えた方がいいと思う人もいるでしょう。ですが、あえて異なる色を使うことで部屋の印象がより強まります。

ただし、色の選び方には注意が必要です。それぞれの色には合う・合わないがあり、相性の悪いもの同士を使うと部屋に統一感が生まれません。色を順序だてて並べたものを色相環(しきそうかん)と言いますが、お互いの色が90度の位置にあるものは使わない方が無難です。もし、使うのであれば色が隣同士のものを選びましょう。また、強い色を選びすぎてもリラックス効果が生まれません。部屋は長時間人が過ごし、リラックスできる場所でもあります。自分が一番落ち着ける雰囲気にできるよう、奇抜なコーディネートは避けましょう。

壁紙クロスの人気の種類

鮮やかな柄や落ち着いた色など、一口に壁紙といっても今はさまざまなタイプが売られています。壁紙はそれぞれの部屋に合うものを使うことで、よりデザイン性が高まります。ここでは各部屋に適した人気の壁紙をご紹介しますので、購入時の参考にしてください。

リビング用

家の中心ともいえるリビングは、たくさんの人が行き来する空間です。テーブルやソファー、テレビなど、配置されている家具も他の部屋より多いため、全体のバランスを考えて壁紙を選ぶ必要があります。

リビングに使う色は、できるだけホワイト系やベージュ系など、無難なものにしてください。特に白は膨張色と呼ばれ、部屋全体を大きく見せる効果があります。もし、この色を使う場合は天井の色よりも少しだけ落ち着いた色にしてみましょう。より部屋を大きく見せられる上、リラックス効果も生まれます。

日当りがいい部屋の場合は、明度の高い壁紙だと光の反射がきつくなります。その場合は、薄いベージュやクリームホワイトなどの色にすると、必要以上に部屋が眩しくなりません。

「ホワイト系の壁紙を使うだけではオリジナリティが出ない」と考えている人は、同じ白でもレンガや木目模様の入った壁紙を使ってみましょう。ペットを飼っているならば、消臭機能のある壁紙を使うことをオススメします。

キッチン用

料理を作ったり、食器を洗ったりするキッチンの壁は、汚れやすいのが難点です。特に油は、一度壁などにつくと落ちにくくなります。そこでオススメしたいのが、ビニール壁紙(ビニールクロス)です。この壁紙は通常の紙・織物でできたものよりも掃除がしやすく、洗剤や重曹を使って簡単に汚れを落とせます。加えて抗菌性や防カビ機能のあるものならば、キッチンをより清潔に保てるはずです。

しかし、ビニール壁紙であれば何でもいいという訳ではありません。台所は壁とコンロの距離が近いため、安全性に気をつける必要があります。万が一の事態に備え、火事などを引き起こさないためにも、防炎性能の良い素材をまずは探してみましょう。

寝室用

寝室に使う壁紙は、黄色や赤などの暖色系は避けましょう。これらの色は神経を過敏にし、寝付きにくくなることで知られています。また、青などの寒色系はリラックス効果があるものの、あまりにも色が濃すぎると寒々しくなりがちです。

そうしたデメリットを防ぎたいなら、ホワイト系の無難な色や、薄いグリーンなどを使いましょう。こちらの色は神経を過度に刺激せず、寒々しい印象もありません。色だけでなく、壁紙の素材にも注目してみると、より快適な空間を生み出せます。織物壁紙には吸音効果や通気性があります。他の壁紙にも調温性の優れたものや、マイナスイオンを発生するタイプがあります。寝具などの色やデザインとのバランスを考えつつ、ホームセンターなどで探してみましょう。

和室用

和室の壁紙は、できるだけ落ち着いた色を選びましょう。細かな凹凸の入った塗り壁風のものや、うっすらと唐草模様の入っている壁紙などを使うと、部屋のオシャレ度がアップします。

今は和と洋、両方の雰囲気を併せ持つ和室も出てきました。この場合はテーブルやソファーなど、使われている家具とのバランスを見て壁紙を決めましょう。白ではなく、あえてブラックなどの濃い色を使うことでモダンな雰囲気が加わります。デザイン性も高まるのでオススメです。

トイレ用

トイレには、消臭・抗菌機能のある壁紙を使うケースが多いです。ベースカラーに白や薄いグリーン、ブルー系を使うと、より落ち着いた雰囲気が出せます。

小さな花模様の入った壁紙や、トイレの下部にのみ濃い色を使うこともオススメです。まだお子さまがいる場合は、キャラクターの模様が入っている壁紙を使って、遊び心を演出してみましょう。左右と背後の壁の色を変えてもオシャレになるので、色々とイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。

まとめ
壁紙にこだわることでよりオシャレな空間に!

壁紙にこだわりを持つことで、部屋全体の印象が大きく変わります。家を建てた後、施工業者に頼んでリフォームしてもいいですが、裏面にノリのついた輸入壁紙を使ってDIYで簡単に変更することも可能です。
壁紙を選ぶときのポイントは、実際に自分の目で見て、細かな模様や素材の特製をきちんと確認することです。今はホームセンターなどに豊富な種類の壁紙が置かれています。部屋のリフォームをお考えの際はは、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?