網戸の張り替え方-DIYでできる手順徹底ガイド-

網戸の張替えイメージ

夏を迎える前や年末の時期には、網戸のコンディションをチェックしましょう。ネットが切れたり目がずれたりして穴ができていませんか?本ガイドでは、ネットの選び方から張り替え方法、日常のお手入れまで、初めてでもわかりやすく解説します。

このコンテンツでわかること

  • 網戸を張り替える適切なタイミング
  • ネットの素材と網目・色の選び方
  • 張り替えに必要な道具と具体的な手順
  • 日常のお手入れ方法と戸車のメンテナンス

こんな方におすすめ

  • 網戸ネットのヨレや穴が気になる方
  • DIYで網戸の張り替えを試してみたい方
  • ペットや風景を考慮してネット素材や色を変えたい方
  • 網戸の汚れ・劣化をまとめてリフレッシュしたい方
  • 初めて網戸を交換する方

1章 網戸はいつ張り替えるのがいい?

尖ったものをぶつけたり、ペットが爪を引っ掛けたりして破れができた場合は、見た目にもよくないのですぐに張り替えを。目立たない小さい破れを見つけた場合も、早めに張り替えるのがよいでしょう。見て気にならないていどの穴でも、蚊やコバエが通り抜けられる大きさがあると、網戸に求める防虫の役割は損なわれてしまいます。小さい穴は補修シートをパッチのように張って部分補修することもできますが、見栄えはよくありません。パッチ補修はあくまで応急処置として、時間ができたタイミングでネットを張り替えましょう。

網戸用としてもっともポピュラーなポリプロピレン製のネットは、耐用年数が5~10年といわれています。経年劣化が進むと網目のズレや破れが発生しやすくなるだけでなく、色がくすんだり汚れが落ちにくくなったりもします。網戸越しの景色がすっきりと見えなくなったなど網戸の存在が気になるようになったときも、張り替えのタイミングといえます。新築時、もしくは前回の張り替えから5年以上が経っていたら、順次張り替えていくとよいでしょう。

2章 網戸ネットの種類と選び方

【1】ネットの素材

ポリプロピレン

もっとも一般的な網戸ネットの素材で、夏を控えた張り替えシーズンにはホームセンターの店頭にたくさん並びます。3つの素材の中ではもっとも安価で、色やサイズが選べるなど入手しやすさは一番です。カッターやハサミで簡単にカットできる点もDIY向きといえます。

一方、紫外線によって劣化しやすいデメリットがあります。5~10年とされる耐用年数を短いと見るか、十分に長いと見るかでコスト感覚が変わるところです。

ポリエステル

ポリプロピレンに比べて強度が高い素材です。ネットの線が太くて丈夫なので、犬や猫が引っかいても簡単に破れません。ペット用網戸として販売されているネットの多くはポリエステル製です。価格はポリプロピレンより高くなります。

ステンレス

網戸ネット用の素材のなかでもっとも強度と耐久性の高いのがステンレスです。価格は高いものの、耐用年数は15~20年ほどとポリプロピレンの2~3倍になるので、将来の張り替えにかかる手間とコストは軽減されます。ただし、ネットが硬く加工性が悪いので、DIYでの張り替えには向きません。

【2】網目のサイズ

網戸ネットの目の大きさは「メッシュ」という単位で表されます。1メッシュは1インチ角(2.54×2.54cm)のなかの網目の数を示していて、数値が大きくなるほど網目は細かくなります。網目が細かくなるほど虫の侵入を防ぐ効果は高くなりますが(小さい虫が通り抜けできなくなる)、一方で風通しが悪くなるデメリットがあります。現在使用しているネットの効果を踏まえて、同サイズにするのか、より目の細かいものにするのかを決めるとよいでしょう。

一般的な網目サイズは18メッシュ、20メッシュ、24メッシュです。コバエのような小さい虫が気にならない環境なら18メッシュや20メッシュで十分ですが、コバエが発生しやすい場合は24メッシュをおすすめします。また、虫の侵入に神経質な方は、風通しは犠牲になるものの30メッシュのネットを選んでおくと安心です。

【3】ネットの色

黒色のネット

光の反射が少なく室内から外の景色がよく見えますが、外から室内のようすも見えやすくなります。庭を眺めたい窓に適していますが、お隣や道路からの視線が気にならないなど使う場所を選びます。どうしても黒色のネットを使いたい場合は、レースのカーテンと組み合わせて視線を調整する方法もあります。

グレーのネット

グレーのネットは、黒色のネットに比べて外の景色は見えにくいですが、白色のネットに比べて見えやすい中間の性質です。外から室内がはっきり見えないようにあるていどのプライバシーを確保しながら外の景色を眺めたいという、中庸のニーズにピッタリの色といえます。

白色のネット

白色のネットは光を反射するためネットの存在感が大きく、そのため外からも室内からも反対側を見えにくくなります。外の視線を遮ってプライバシーを重視したい場所に最適です。

銀黒のネット(マジックネット)

室内側が黒色、外側が銀色になっていて「マジックネット」とも呼ばれる特殊なタイプです。室内から外の景色は見えやすいが、外から室内は見えにくくなり、黒色と白色のいいとこ取りができます。価格が高くなるので、庭に面した掃き出し窓など特定の場所に採用するとよいでしょう。

3章 網戸の張り替えに用意するもの

網戸ネット:上記で解説したように網戸ネットにはさまざまな種類があるので、使う場所や求める機能に合うものを選んでください。張り替え用の網戸ネットは91cm幅のものが一般的です。長さは、網戸1枚につき枠より10cmていど長めに計算して張り替える枚数分を用意しましょう。

網戸ネット

91cm幅が一般的。長さは枠より約10cm長めに。

網押えゴム

3.5mm、4.5mm、5.5mm、6.8mmのいずれか。掃き出し窓は6~7m必要。

網戸ローラー

押えゴムを溝に押し込む専用ローラー。必ず用意。

網戸カッター

余分なネットを枠に沿ってカットする専用工具。

クリップ

ネットを仮止めするためのもの(事務用等で可)。

ブラシ・ハサミ

溝やネットの掃除、カット用。

プラスドライバー・マイナスドライバー

外れ止めネジなどを緩めるために使用。

購入時は古い押えゴムの端を引き出して太さを測るか、少し切り取って持っていき、店頭で実物と比較して選びましょう。どうしても太さを特定できないときは、太めの方を選ぶか、3.5~5.5mmまで太さを調整できるタイプを用意してください。

4章 網戸の張り替え方法

【1】サッシから網戸をはずす

サッシから網戸をはずすイメージ サッシから網戸をはずすイメージ サッシから網戸をはずすイメージ

網戸にはレールからはずれないようにする「外れ止め」が上部についています。左右についている外れ止めの固定ネジをプラスドライバーで回して緩めます。外れ止めがスライドするようになるので、下にずらして解除します。網戸の両側をつかみ、上に持ち上げながら下側を外に引き出してレールからはずします。

【2】古い網戸ネットをはずす

古い網戸ネットをはずすイメージ 古い網戸ネットをはずすイメージ

押さえゴムの端をマイナスドライバーや千枚通しの先を使って起こし、引っ張ってはずします。ネットを取り外したら、ブラシを使って押さえゴムの入っていた溝の汚れを取り除いておきます。

【3】新しい網戸ネットを仮どめする

新しいネットを仮どめするイメージ

新しいネットを枠の端にクリップで固定し、左右が均等に余るようにまっすぐに広げます(銀黒など裏表のあるネットは面の向きを間違えないように注意しましょう)。このとき、ネットと枠のラインをそろえておくと仕上がりがきれいです。

長巻のネットを使う場合は、枠から5cmほど長くなるようにハサミでカットしてからもう一方の端もクリップで固定してください。

【4】押えゴムでネットを固定する

押えゴムで固定するイメージ 押えゴムで固定するイメージ 押えゴムで固定するイメージ 押えゴムで固定するイメージ

最初に角の部分を固定します。押えゴムの端をL字になるように溝に入れて、ローラーのヘラの部分でしっかり押し込みます。次に張る辺の上に引っ張らないようにまっすぐ押えゴムを置き、次の角の手前のところにゴムを押し込んで仮どめしておきます。

ローラーを転がして直線部分の溝にゴムを押し込みます。最初の2辺はネットを引っ張らずに作業しましょう。仮どめしているところまできたら一度ゴムをはずし、先ほどと同じように角の部分をL字に固定します。残りの2辺は、ネットが枠の内側に落ちないていどに一方の手で軽く張りながらゴムを固定します。ゴムが1周したら端をカットして押し込んでおきます。

【5】張り具合を確認して仕上げる

張り具合を確認して仕上げるイメージ 張り具合を確認して仕上げるイメージ

全体を見回してネットにたるみがないかを確認します。たるんでいるところを見つけたら、ネットを外側に引っ張ってゴムを持ち上げ、張った状態にしてゴムを押し込みます。たるみの修正は余分なネットをカットする前に行ってください。

ハサミで切り込みを入れたところから網戸カッターを入れて余分なネットをカットします。網戸カッターは底が浮かないようにして枠の上を滑らせましょう。飛び出したネットの線は、ハサミでカットします。はずしたときと反対の手順でサッシ枠に網戸をはめたら、網戸の張り替えは完了です。

5章 網戸のお手入れ方法

【1】日常的な網戸の掃除

日ごろの掃除は、網戸についたホコリを掃除機で吸い取るだけにするなど、水や洗剤を使わない手軽な方法で行い、マメに続けることを優先。掃除機で取り除けない汚れが気になったら、マイクロファイバーのクロスや専用洗剤を使ってきれいにする2ステップの掃除スタイルがおすすめです。

網戸用ハンドワイパー:マイクロファイバー製のモップをセットして使用するハンドワイパーは、極細繊維が網目に入り込んで汚れをかき取るため、洗剤は不要。作業面が広く、片手で効率よく掃除できます。

網戸クリーナー:吹き付けた泡が網に付着し、泡が弾ける力を利用して汚れを浮かせる発泡タイプのクリーナーも便利。網戸ネットに吹き付けて、洗浄液が枠やレールに垂れる前に拭き取ればOKです。

【2】ていねいな網戸の掃除

日本の気候を考えると、年に2回は網戸をていねいに掃除することをおすすめします。タイミングとしては、花粉の飛散が落ち着く5月ごろと、梅雨と台風のシーズンが過ぎた10月ごろに行うのが効果的。溜まった汚れをまとめて落として、さっぱりきれいにできます。

徹底的な網戸掃除としては、窓枠からはずしてホースで水をかけながらブラシ洗いする方法がもっとも効率的です。ただ、窓が多くてはずすのが大変な場合は、ホコリ落としと水通しの2ステップで行います。まず乾いている状態でブラシやマイクロファイバーを使って網目や枠の汚れをかき落とします。続いて水を含ませたスポンジで網全体を優しくこすって汚れを緩め、最後に乾いた雑巾で水を拭き取って仕上げてください。

【3】枠やレールの掃除

網戸を掃除すると、ホコリが落ちたり、水や洗浄液がたれたりして、枠やレールが汚れます。拭き取るついでにサッシの掃除もしましょう。

網戸の枠は、乾いた状態で歯ブラシやサッシ用ブラシでこすってできるだけ汚れを落としてから、固く絞った雑巾で拭き掃除します。最後に乾拭きをして、落ちた汚れは掃除機で吸い取ってください。

ジェットスプレー:ホースを使えない場所やたくさんの水を使いにくい場所には、勢いのある水流を噴射できるジェットタイプのスプレー付きブラシなどが利用できます。レールの角などブラシが届きにくい場所に、ピンポイントで水を吹き付けることができ、レール掃除のサポートアイテムにぴったりです。

【4】戸車のお手入れ

網戸の動きが悪いと開閉するときにストレスを感じるようになります。よく出入りに使う掃き出し窓は汚れが溜まったり、部品が劣化したりしやすく、戸車の滑りが悪くなりがちです。掃除をするついでにできる簡単なメンテナンスで、動きを回復させましょう。

網戸をはずしてレールの汚れを落としたら、戸車の周辺もブラシでこすって掃除しましょう。戸車の軸にシリコンスプレーを吹きかけると、車の回転がスムーズになって網戸の動きが軽くなります。

網戸を閉めてもすき間ができていたり、ガタつきが出たりしているときは、枠の傾きが疑われます。枠の下部にある調整ネジをプラスドライバーで回すと戸車を上げ下げできるので、枠の水平・垂直を確認しながら修正してください。

まとめ

網戸の張り替えは、汚れたり破れたりしたネットをきれいにするだけでなく、住まいの環境に適したネットに変更することで暮らしを快適にする効果もあります。専用の道具を使えば初めてでも簡単に行えますので、ぜひこの機会にネット選びからこだわってDIYに挑戦してみてください。

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